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HO.4 あなたは他のHOの誰か一人ととても親しい仲だ。 [ある記者の取材より] 私が医者になった理由ですか？別に特別なわけはありませんよ。たまたま父がある病院の院長で、少し厳しく育てられてそのまま安定した収入がある職についただけですよ。今はどうなのかですって？私を追ってこんなボロアパートに来たあなたなら、大体わかっているでしょう?娘と妻に先立たれていること、私はもう真っ当な医者ではない事を…ええそうですよ、信念もなくケガ人にただただ医療行為をしている、そんな状況ですよ。それに来る患者は大体まともじゃあないし、そもそもこんな行為自体が非合法だ。 あなたの様子からして通報しに来たわけではなさそうですが、まったく物好きもいるものですね。 最近ここに入り浸っている女性について？彼女は…何というか、探偵の真似事をしている不思議な子ですよ。 それに彼女は私の…いや何でもない。そろそろ彼女が来る頃です。話せることは話しましたし、彼女以外にも客が来ます。早く帰ったほうがいいでしょう。面倒ごとにわざわざ顔を突っ込んで怪我をしたあなたの看病なんて御免ですから。 それでは、お気を付けて。 [その後] 今日、久しぶりに甲斐田に料理をふるまった。あの騒動があってしばらく料理を作っていなかったが、甲斐田は美味しそうに食べていた。心なしか距離を取ろうとしているのを感じた。それもそのはず、自分の身体にスワンプマンが潜んでいると自覚しているなら尚更だ。それからはテレビのニュース番組を眺めながら取り留めのない話をした。 その後は甲斐田を家まで送って私は家にの帰った……。ふと自分の足元を見たが、血だまりは無かった。 私は既にスワンプマンなのかそうでないのか、確かめるすべはもうないだろう。だが少しだけ恐れを抱いてしまった。甲斐田が言っていたように自分が自分で無くなってしまうような気がした。だが私に後悔は許されない。あの時地下で私たちが取った行動に答えなどない。燃柳が言ったようにどちらも正解だったのだろう。それに自分のエゴをあそこにいた彼らだけではなく、全人類に押しつけてまで導き出した選択だ。私に後悔は許されない。未来に目を向ける必要がある。その為にも私を私たらしめる大切な人達を、これからは守っていこうと思う。この日記は、過去を心に刻み乗り越えるため物だ。 ◦貴島 紀：くたびれた雰囲気が特徴的な闇医者。 ▶好きな物：妻と娘、静かな場所、カップ麺、アメリカンレモネード、そして友人たち ▶嫌いな物_________。 ・過去、急な仕事で妻(サオリ)と娘(リオ)との休日が潰れて仕事を終えると娘が交通事故で亡くなった知らせを受け取った。 ・妻の精神が病んでしまい、仕事と両立しつつも看病をしていた。しかしある日妻が自宅で自殺しているのを発見してしまう。 ・途方に暮れていた時、ふと赤信号の横断歩道にふらりと出てしまう。その時ある女性に助けられる。 ・彼女は助けた反動で気絶するほどの怪我をしてしまい、止む無く自分の診療所で見ることになる。 ・看病している時ふと自分の娘の姿と彼女を重ねてしまう。 ・それからなんやかんやあって、彼女と頻繁に時間を共に過ごすことになる。そう、彼女の名前は「甲斐田 瞳」。 遭遇神話生物：スワンプマン、スワンプマンマザー、ティンダロスの猟犬 6/21 「沼男は誰だ？」：生還　妻と娘は死んだ。だが大切な人は他にもいる。それは代替品なんかじゃないたった一つの宝物。

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