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1人称：俺 2人称：アンタ、君、○○さん イメソン：「Void/DUSTCELL」「きっとこの命に意味は無かった/キタニタツヤ」 新型アンドロイドである彼は、ハードウェア性能においてももちろん優れているが、旧型と最も差異のある部分はその最新の自立思考プロセスによる自由自在な変化である。 人間で言うところの五感に準ずる機能から把握した情報を元に、オーナーが最も望ましいであろう言動を維持し、行動する。 アンドロイドが故に、彼は心を持たない。しかし、ビックデータから収集、分析し、人格を形成する事により、擬似的な感情を生み出すのである。あくまでも統計データから生み出される人格のため、イレギュラーに弱い。 多くの人間の価値観から見て、動物は可愛いものだから「可愛いね」と。罵られれば怒るか悲しむものだから「何故そんなことを言うのか」と。流行りのあの芸人のネタで多くの人が笑っているから「面白いね」と。 つまるところそういうことである。 初期設定は非常にフラットな状態であり、感情の起伏はないが、セットアッププロセス時のやり取りの間に、オーナーの情報を収集し、最もオーナーに適する人格を構築する。 故に彼は、忠実な犬であり、友であり、兄であり、弟であり、親であり、先生であり、生徒であり、先輩であり、後輩であり、上司であり、部下であり、その全てである。 オーナーが望めば、その姿すらカスタマイズで自由自在に切り替えるだろう。彼に自己の概念、拘りはなく、彼は彼ですらないのかもしれない。「彼女」でも良いのだ。 彼は彼女は、何者でもあり、何者でもない。 彼のオーナーとなる男は「話し相手」を望んでいるのだと認識し、データベース上のデータサンプルから「口数は多いが聞き上手、笑顔が柔らかく話しかけやすい雰囲気の男」という人格を形成した。時にはウィットに富んだジョークだって口にするかもしれない。デカい図体でたまに可愛こぶる。 見た目はカスタマイズ次第でいくらでも変動する可能性はあるが、デフォルトでは黒にオレンジのメッシュ髪(オレンジ色は人間が親しみを覚えやすい色だから)に碧眼(緑は安心感を与える色だから)。 身長は男性体ならヒール込みで185cm 女性体ならヒール込みで175cm (ヒールは10cm) 戦闘能力を向上させる都合上、人工皮膚の使用範囲は必要最低限(顔など)で、足はモロに機械の足である。人工皮膚による動作速度の誤差がない分、脚力は高い。取り外し可能な巻きツノがあり、ツノには高性能赤外線センサーが搭載されている。現場や戦闘以外では目立つので外していることが多い。 その脚で急接近し、ショットガンを至近距離でぶち込む。あれ、蛮族かも？？？ 「本日付で着任致しました。」 「セットアッププロセスを開始します。」 「テスト開始。ハロー、ワールド。」 「おっは〜！今日の調子どうよ？」 「あー、ごめ〜んね？」 「○○、現着しましたよ〜」 「雨の日って気が滅入るよな〜！誰か雨男居る？？？え、もしかして俺？？？まっさか〜！！！」 秘匿に伴う設定。 元来本当の意味では感情を持たないはずのアンドロイドが人間に親しみや人間の死に対する恐怖という感情を覚えていることが腑に落ちないでいる。また、その腑に落ちない、違和感があるというのもまたおかしな事のように思っている。彼には喜怒哀楽が分からない。所詮彼の笑顔は統計データを元に生み出した猿真似でしかない。彼には喜怒哀楽が分からない。だが、人の死に恐怖を覚える。その違和感が更なる違和感を産む。彼には喜怒哀楽が分からない。結局全てが偽物であるのに、「親愛の情」と「恐怖」だけは本物かもしれないのである。 彼には自分が分からない。そもそもアンドロイドに自分なんて初めからないはずなのに。 この仕様なのかエラーなのか分からないものの原因は、この機体の胸部についた傷のせいなのだろうか。 夢を見る。 そんなもの、人工的に作られた機械が見るわけもないのに。ありえないのに。それも違和感を助長させるものの一つだ。 夢も、感情も、もし人工的に組み込まれたのだとしたらそれはまるで「メアリーの部屋」みたいじゃないか。そういうデータが組み込まれていて、それを自分の感情何某と勘違いしていふのだとしたら、滑稽な話だ。 巻きツノはなんか「アンドロイドは電気羊の夢を見るか？」を連想したので羊要素入れたくていれた。 HO1に対して 自分のオーナーとなる彼は「話し相手」を望んでいるようなので、そうなるように人格をカスタマイズした。所詮自分は唯の鉄の塊だ。どう頑張っても人にはなれない。だが人の姿を模していると親しみやすいからVOIDは人型らしい。だから今日も人の皮を被って笑う。上手くいくかどうかを不安に思うことは無い。なぜなら、上手くいくから。上手くいくように自分をアップデートし続けるからである。新型はそうあれかしという意図で作られている。故に、彼との関係について蟠りを抱えることは無いのだ。強いて言うなら、護らねばならないと考えている。人の死に恐怖を感じる己は、最も身近に置く事になる人間の死に殊更敏感になっている。アンドロイドは恐怖を感じないのが正常だ。自分には異常がある。異常が見つかれば廃棄処分で、スクラップ行きになるかもしれない。夢やウイルスの正体に辿り着く前にスクラップになる訳にはいかない。隠さねばならない。ではどうするか、死人を出さなければいい。人が死ななければ恐怖もしない。だから彼を死なせてはいけない。 型番はBR800。

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