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｢俺っちはさぁ、"ただ痛い"のは好きじゃない的な｣ ｢愛があってこその暴力じゃん？暴力ってのも間違い的な。だってそれは"愛"じゃん｣ 黒髪をオールバックとまではいかないが雑に後ろに流している。ヘアーワックスはあまり使わない。 その日の気分によっては装飾が喧しいヘアバンドを付けることもあるがそれはあくまでもサークル活動がない日に限る。 また右目の方に泣き黒子があり美形の部類に入る顔ではある。 タレ目に麻呂眉、更に泣き黒子という特徴的な顔。 大学生。 中学、高校、大学と全てバレーボール部やサークルに所属している。身長こそは微妙であれども、豪快なスパイクには定評がある。 また大学は理系の学科がある所を選択した模様。将来はエンジニア方面の仕事に就く予定である。 そしてその大学にて幼馴染の咬円寺 要(こうえんじ かなめ)と再会し後に結ばれる…がこの世界線では果たしてどうなる事やら。 授業態度は非常によろしくない。講義に出席はするものの常に自分の好きな事をやっていたりと落単スレスレの所を走っている。 バレーボールと遊ぶ事で頭の中が埋め尽くされているせいなのだがどうにかしようという気は全く持ってない。 『黄銅の反撃(ブラスカウンター・ブロウ)』 愛のない痛みなど欲していない。 相手の物理攻撃及び近接攻撃を受けた際のみ使用可能。 これを使用する際は回避を振ることが出来ない。 効果：受けたダメージを倍にして相手に返す。 これは必中である。 雅は幼い頃から両親に愛されて(暴力を振るわれて)いた。 父親の鬱憤晴らしの道具として扱われる様になったのは雅が3歳の頃からであった。 最初は些細な事から始まり、そこから段々と行為はエスカレートしていったのだが幼馴染の咬円寺 要(こうえんじ かなめ)が雅の傍から片時も離れなかった為迂闊に怪我をさせる訳にもいかず、雅と要が離れる事となる中学校入学の年までは軽く殴られる、蹴られるといった程度の事しかされていなかった。 中学に入学してからというものの、雅の身体には今まで以上の傷跡が増えてしまう。それもそうだ、もう何時も光っていた目は傍にないのだから。 手を出しやすかったという理由で身体の左側ばかり殴られ蹴られ続けた結果後に左腕に大きな怪我を負う。 また喫煙者であった父親に何度も腕や背に煙草を押し付けられてしまった為火傷の跡も多数ある。中でも、舌先にある火傷跡は痛々しい。それを隠すように舌にピアスを空けた事は本人しか知らない事である。 それに加え中学に上がった途端、実の父親に強姦された。暴力を振るう事に飽きた訳ではなく、手っ取り早く自分に従順になる様にする為に事を起こした。 その思惑通り雅は更に従順になり、体を重ねる毎に思考も身体そのものも完全に調教されてしまうこととなるのだが本人はそれを"愛"だと錯覚し、痛みや苦痛が快楽である、と誤認する事により心が完全に壊れるのを防いだ。その結果雅は歪んだドMとなる。 その一連の行為は雅が実家を逃げるように出た大学入学直前まで続いた。 今もまだ、父親に呼ばれると実家に帰らねばならないという一種の呪いのようなものに囚われている。

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