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2015公選職ベース（実家が太いため） <特徴> 5-3 失敗は成功の母：技能ロールに96以上の目を出して失敗した際、ただちに特別な経験ロールを行う。失敗すれば0ポイント、成功すれば1ポイントの技能ポイントを得る。 6-5 急所を見抜く:狩人の素質を持っている。貫通の確率は通常の5分の1ではなく、2分の1となる。ただし、最大40%である。 ----------- 啓都大学心理学部心理学科3年生。 東京の隅っこの山奥出身。実家は山奥の集落でそこそこ古く大きい家のため、話し方や考え方が若干古風。スマホは大学生になって初めて触ったくらい（電波が立たないため） 割とのんびりマイペースな性格。大学に進学してからはぼーっとしていて話を聞いていないことが多い奴、と周りからは思われている。あいつたまに横から来る自転車とか車に轢かれそうになってるよなー！あぶねー！ 毎朝早起きして家の近くの公園で木刀の素振りをしている。家にいる頃からの習慣らしい。ちなみに双子の妹の方が強いらしい。 双子の妹が都内の大学に進学したので、ならば自分は少し離れた所にいってみようと啓都大学へ進学した。 引越も完了し、電気ガス水道、ネット回線などのライフラインの契約もした。ご近所に挨拶も済ませてさあ後は入学式まで待つのみ、と思っていたのだが、入学式前日からどうにも自分の様子がおかしい。 声、匂い、手触り、味。五感のうちの四つが機能しない。 慣れない場所にきたせいか、と思い急ぎ病院にも行ったのだが原因はわからずじまい。 相当のハンデを背負ってしまったぞ、と思いつつもどうにかなるかもしれないと入学式に臨んだ。 視界だけは正常なのが幸いだったのか。いや、それとも不幸だったのか。 多くの笑顔がそこにあった。念願の学校へ入れた喜び、そんな新入生を温かく迎える先輩方や教師陣、子供を送り出し誇らしげな親達。 祝うべき、華やかな新生活の幕開け。それを視る事は出来ているのに何も聞こえない。人の匂いもしない。人混みに揉まれた感触すらしない。 まるで悪夢のようだ、と思った。自分だけが世界から切り離されている。ここに来るまではどうにか保ち続けられた平静が、今そこで自分だけが異常であると突き付けられガラガラと崩れていく。こんなにも穏やかな日差しの世界なのに、一気に真っ暗闇に突き落とされた気分だった。 どこまでも孤独の世界。そんな時、初めて人の声が聞こえた。自分に、声がかけられた。 PC1の声だけが、世界に音を与えてくれる。 PC1の匂いだけが、存在を確かに証明してくれる。 PC1のぬくもりだけが、自分を世界に繋いでくれる。 まるで救世主だった。PC1が声をかけてくれなかったら、自分はとうの昔に狂ってしまっていたかもしれない。 それからはPC1の傍にいたいと思い、積極的に関わっていった。 PC1の手料理を食べる機会があったのだが、そこで本当に久しぶりに味を感じた。心の底から美味しいと思った。 最近はこの状況にも慣れ、この静けさも集中できていいなと思い始めている。教科書や板書だけでもある程度の成績は維持出来た。 ただ困っているのが友人関係だ。PC1との共通の友人である二条とはよく話す、のだろうがもちろんその会話は聞こえない。PC1の反応を聞いて適当に相槌を打ったり、誤魔化しで握手をしてきたりでおかしいと思われているかもしれない。 こういった症状があるという事は、未だにPC1に言えていない。PC1の事しかわからない、と言ってしまったらきっと負担になってしまうだろう。それに入学してはや二年、すっかり打ち明けるタイミングを逸してしまった。 しかしそうは言っても腹は減るし、出来れば美味しい物を食べたい。なので、どうにかこうにか頼み込んで、食費を渡す代わりに食事を作ってもらっている。（料理が下手で炭しか作れない、レンジを爆破させた事があるなどこじつける） 世の中握手をすればどうにかなると思っている。握手だ！よろしく頼む！

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