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（はしがわ のあ） 須萌町に住む学生。 容姿は切れ長の目、インナーカラーの入った派手な髪、男子と同程度の身長と、どこか威圧的な印象を与えるものにまとまっている。 町にある須萌高校に在籍中。 学内での立ち位置を端的に表現するには「一匹狼」という言葉が適当であり、友人と言える存在は居ないに等しい。 上記の通り、外面が他者に与える印象はあまり良いものではなく、本人の人間性に関係無くそもそも人が寄り付かない、といったところ。 あまり勤勉な方では無く、学業成績は上位でも下位でもなく常に中間地点を維持している。 地頭自体は悪くなく、むしろ良い方と言える程度ではあるが、 その地頭は「勉強をせずとも7割は取れる」という方向性にあてがわれているというのが現実。 部活にも所属しておらず、唯一所属しているのは美化委員会のみ。 花壇の手入れや水やりを任されることが多いが、本人としては花のような繊細ないきものは苦手であり、 普段の器用さに反して花に関する作業中の手つきはぎこちない。 ー 18年前の冬、長野の別荘地にてワイナリーを営む両親の下で生まれる。 両親は愛情深く、一人娘を大事に育て、愛してくれた。 反面、心底お人好しであった両親は、名目上の「友人」たちから経営者であることを理由に幾度と無い金の無心に遭っており、そのたびに快く金を貸していた。 しかし金は湯水のように湧くものでは無く、むやみやたらに貸していてはいずれ尽きてしまう財産であることは明白だった。 次第に金は尽き、無心していた人間たちは返済から逃れるため、頻りに両親を精神的に追い詰めるようになった。 流れるように両親は仕事に精を出すこともままならなくなり、ほぼ破産状態に。 結果として、他人の悪意に晒され続けることに耐えられなくなった両親が取った選択は「心中」。 「娘だけは幸せになって欲しい」と小学生の少女にふたり分の保険金とブドウ畑だけを残し、両親は死を選んだのである。 そののち、須萌町に住む父の弟夫妻に養子として引き取られ、生まれ育った長野を離れることになる。 父に似たのか義両親も生粋のお人好しであり、喜怒哀楽の表現が豊かで、心底から養子である自分を愛してくれる存在。 お人好しな人間を見ると両親を思い出してしまい居ても立っても居られなくなる面があり、 その点からも義両親に対して危うさを感じる反面、彼らの存在をとても大切に思っている。 だからこそ「迷惑は掛けられない」「早く独り立ちして距離を取らねば」と考えている。 今触れられるものの中では何よりも大切な存在で、一番に守らなければと感じている。 そんな思いもあって、今現在は同じ町の中ではあるものの、義両親の家を離れアパートで独り暮らしをしている。 18歳という年齢でありながら勉学に熱心になれずにいるのも、自分ひとりで生計を立てられるようバイトをいくつも掛け持ちしているせいでもある。 ー 本来ストレスに弱く、どちらかと言えばすぐに心が折れてしまう方。 ただ、「それでは良くない」と己を律し、家族の存在を常に意識することで前を向いている人間である。 他者と深くかかわらず、目だった友人を作らないことで不必要なストレスから逃れている。 辛いこと、悲しいこと、苦しいことを避けるようにして生きる側面が強い。 多くのものを抱えられる人間ではないことを明確に自覚しており、それゆえに「守らなければ」と思うものは少なくありたいと考えている。 ぼんやりと抱いている将来の夢は料理人。 誰かが自分の作った料理を食べて「美味しい」と言ってくれることが嬉しい。 その想いの根幹をなしているのは、両親と一緒に美味しいご飯を作った記憶である。 《シナリオ》 ・僕死/HO3 《特徴表》 ・方向音痴(D)：〈ナビゲート〉の基本成功率が1%になる。加えて、経験ロールで成長させることが出来ない。（1D6→4→40％）

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