タグ： Scirocco

白鷺大学に通う女子大生。 体はあまり丈夫な方ではなく、華奢で儚げとも言える容姿をしている。 が、性格は見た目に反して大雑把で、特に幼馴染に対しては図々しく甘えたがり屋な面が色濃く出る。 今回のフィールドワークも「日向がいなかったらその間誰が私の面倒を見るんだ！」 と恥ずかしげもなく公言し、自分から参加を決めてしまった。 オカルト研究室によく入り浸っているわりにはオカルトに疎く、 幼馴染や友人たちが何を喋っているのかもいまひとつよくわかっていない。 また彼女の頭の出来がさほどよろしくないことはある程度周知の事実であり、 それでは一緒にいても退屈なのではと言われることもあるが、まるで気にした様子はない。 ちなみに勉学にまったく興味がないどころかいっそ嫌いでさえある彼女だが、 博物学、精神分析学においては教授顔負けの知識を有している。中でも動植物への造詣は深い。 好きな動物は鳥全般。 中学、高校と続けてきた剣道部でできた知り合いにアドバイスを請われ、 たびたび試合や練習に引っ張り出されている。 才能を有り余るほどに持ち合わせながらも本人は剣道にさほど執着してはいないようで、 毎回行くのが面倒臭いという顔を隠そうともしない。 ただ人が剣を振る姿を眺めているのは好きなのか、いざその場へと連れ出されてみれば ふざけたり手を抜いたりすることもなく、どんな相手に対しても至極真面目に応対している。 好きなもの 手触りの良いリボン、動物や植物の図鑑、あたたかい手、鳥の声、家族、幼馴染 ロイズの生チョコ 今でこそ見る影もないが幼少期はとてもおとなしい子で 表情の変化も乏しく、家族や幼馴染以外に対して口を開くことさえほとんどなかった。 もともと体があまり強い方ではなく、積極的に外へ出て人と関わることも少なかったせいか その当時の彼女のことを知っている人間は少ない。 まだ外に出ることすらおぼつかなかった頃、幼馴染が持ってきてくれた図鑑。 これまで生きてきた中で得たほとんどのものを削りおとされた彼女のため、 たどたどしくも丁寧に、熱心に教えてくれた動物や植物の知識。 あらゆるよすがを失くした彼女にとっては、それらが外界への入り口だった。 勉学に興味はない向いていないと言い張る彼女が博物学に深い関心を抱くのには そんな過去が大きく影響しているのだろう。 剣を振るう姿を見ているのは好きだ。疾く鋭く、隙のない一閃がいい。 私を断ち切ろうとした刃の描いた軌跡は、どんなに研ぎ澄まされ美しかったろうか？ 与えられた傷は未だ私を苛み続けているし、かつての痛みも苦痛も決して忘れることはないが、 刃が風を切る音を聞くたびに、ふとそんなことを考えるのだ。

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ