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高校一年生の男の子 美術部所属、推理物が大好きで、地学に興味があり、わんぱく。 行灯横丁でお使いした際に、小金２匹と出目金を１匹手に入れた。 （クリアシナリオ：つちのこ、みつけました。／行灯横丁でおつかい） ＝＝＝＝＝つちのこ、みつけました。＝＝＝＝＝ 目覚めると、見たこともない白い天井が視界いっぱいに広がっていた。腕からは管が伸び、口元には物々しいマスクがつけられている。 ベッドサイドの両親と兄弟が覆いかぶさるようにして顔を覗き込んできたからわかったのだけれど、 母の目元には、滅多に浮かぶことのない涙が浮かんでいて、それは自分が危険な状態にあったのだと雄弁に語っていた。 どうやら助かったらしい。お腹にえらい穴が開いたとかで、記念に撮った写真を見せてもらった。 人間てこんなんなっても生きてるもんなんだね。すごい。やっとの思いで返した返事に、母は同意した。あんたの内臓が健康そうなのがわかってよかったと。 そうだ、退院したら、あの優しい先輩たちにお礼を言いに行こう。怖い目にも酷い目にもあったけれど、それでも一緒にいてくれた先輩たちに。 ＝＝＝＝＝行灯横丁でおつかい＝＝＝＝＝ う〜〜ん。やっぱり似ている。佐藤は提灯の明かりに照らされている沖永の顔を覗き込みながら思った。 あの狐は一体誰だったんだろうか？　おおよその雰囲気はこのお人好しな（でも怒ると怖いんだ）先輩に似ているけれど。 やっぱり他人の空似って、あるのかしら。それともドッペルゲンガーというやつかしら。 それは大変だ。なんでも、この世に三人いるうち、全てに出会うと死ぬというではないか。 与太話を信じる性質ではないが、あんなことのあったあと。こればっかりは話が別だ。 「先輩、命だけは大切にしてくださいね」 まじまじと覗き込まれた次には、唐突に不穏なことを口走る後輩にも、 なんだかわけのわからないといった笑みを浮かべながら、お人好しは承知のうなり声をあげるのであった。

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