タグ： 現代 アメリカ人 狂気山脈(2回目) ロスト

「こんぐらい持てらぁ！年寄り扱いすんじゃねぇバカ野郎め！……重ぇなこれ！ちったぁ年寄りを労われってんだコノ野郎め！」 地質学者として活動を始めた直後のフィールドワークで「山、最高だな！」となり、その勢いのまま登山家になった男。 禿頭に豊かなヒゲ、低身長の樽体型で酒好きと、登山用品よりも鎚が似合いそうな特徴が揃っている。ぶっちゃけヒゲは狙ってやっている。 我が道を行き、酒を片手に言いたいことは大きな声で言うその姿は、酒場でくだをまくオヤジのようにしか見えない。 しかし、大学院で優秀な成績を修めた知識に衰えはなく、登山家としてもヒマラヤ山脈等数々の山を制覇した人物。 だが言動のせいであまり尊敬してもらえない。そしてその事を全く気にしていない。 山に生息する野生動物を近くで観察するため、(普段の言動とは裏腹に)忍び歩きがそれなりに得意。「…(クシャミしてぇ)。」 元学者の血が騒いだのか、山で見られる動植物をよく調べている。「なんだコイツ食えねぇのかよ…。」 夜の山で見た満天の星空に感動し、星について調べるロマンチストな面も。「水瓶座があんなら酒瓶座もあんだろ！…ねぇのか？！」 昔、居もしない存在を追い求める若い登山家を見ていられず、登山のノウハウ(主に野生動物への対処法)を教えたことがある。そして懐かれてうんざりしている。 「俺がイエティだぁ？！イエティなんざいる訳ねぇだろバカ野郎め！そんなにイエティが好きならテメェがイエティになっちまえってんだコノ野郎め！」 【狂気山脈(2回目)：HO4Bを選択】 ムードワは功名心や嫉妬とは無縁の人物だが、他人を悪く思わない聖人という訳ではない。酒さえあれば幸せなので、嫌う人物は少ないが…。 そんな彼だが、登山家のケヴィン・キングストン(K2)に対しては対抗心と怒りを感じている。 ここ数年で自分が登る予定の山は、ことごとく直前にK2が登頂しているからだ。 勿論それはただの偶然で、自分が感じている怒りはただの八つ当たりだという自覚はあるが、それを抑える理由もない。 人類最高峰に挑む登山隊をK2が結成するという話を聞いた彼は、K2に(一方的に)勝負を挑むため参加を表明したのだった。

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