タグ： 狂気山脈

《概要》 主にヒトの死体を専門とする写真家。 事故現場や紛争地域、果てはミイラの写真まで多種多様な死体の撮影に全身全霊をかけている。 近年は山岳死体の撮影が多く、アンドリュー・アーヴィンの死体を発見するのがひそかな目標。 《詳細設定》 フランス生まれフランス育ちで、父方の祖父が日本人のクォーター。 幼いころ家族でのドライブ中に交通事故に遭い、運転していた父親と後部座席にいた自分は一命を取り留めたが、助手席にいた母親を亡くしてしまう。 そして間もなく、妻の死に責任を感じていた父親も後を追って自殺してしまう。 短い期間で両親の死に直面し、そんな中で自分だけが生き残ったことに対し、幼いながらその意味を考えるようになった。 それ以来、虫や動物の死骸を見つけたり、時には自分で死骸を作ったりすることで無意識のうちにその答えを探そうとするようになる。 引き取り手の祖父母や周囲の人間からは「両親を亡くしたショックからだろう」と腫物扱いされていた。 学生時代は祖父のおさがりのカメラを引っ提げての写真系のサークル活動に積極的だった。 ある時ショッピングモールで強盗事件に巻き込まれ、数名の従業員が犯人による銃撃で殺害されるという現場に遭遇する。 犯人はすぐに地元警察官により射殺されたが、その際に自分の目前に転がるヒトの死体をいつも持ち歩いていたカメラでつい撮影してしまい、それ以来「ヒトの死体を被写体とすること」を自分の芸術性の発露だと認識するようになった。 卒業後は死体を中心とした写真家として活動を始める。 コンセプトとしては「人が生来忌避感を覚える死体に目を向けることで改めて自分の生を感じる」ことを掲げている。 はじめのうちは自殺現場や事故現場に赴き撮影をする程度だったが、自発的な死や偶発的な死は、コンセプトととして間違ってはいないが生を実感できるほどの強い死ではないと感じた。 そこで「生きるために抗っている人たちの死」を収めるために、次は紛争地域や内戦・抗争の多い国などで撮影を行うようになる。 銃撃戦による殺し合いや薬物中毒患者などの死体が毎日のように生産される環境で、生の匂いが強く残る死体の撮影に邁進した。 一方で、取材中に戦闘に巻き込まれたり犯罪者に襲われそうになることも多々あり、あまりにも死が近すぎる環境で生を実感している暇がないということで、別の撮影の場を探すようになる。 学生時代の友人に登山家の両親を持つ女性がおり、彼女も登山家を志しているということで趣味でよく登山に同行することがあった。 彼女の話の中にあった山の中での死体の話、特にデスゾーンにおける放置死体にまつわる話題をきっかけに、次の取材現場を自然の中に見出すようになる。 このとき、両親の死のきっかけとなった自動車事故や、写真家となるきっかけとなった銃撃事件など、人工的な死に関わることに対してじわじわと自身のトラウマが刺激されており、自然環境に身を置くことは医者などからも勧められていた。 長らく紛争地域に身を置いていたことで身体能力も比較的高かったこともあり、数年で登山家としての知識や能力を身に着けることができた。 また、山で撮影した大自然の写真は死体の写真よりよっぽど受け入れられることが多く、活動の資金面で苦しむことも少なくなっていった。 そうした写真をきっかけとして、ある時期からとある自然主義者団体に声をかけられるようになる。 自然の中に身を置きたいという自身の主義とも合致し、また、広報活動に対する報酬として資金面での援助をしてくれるということから、その自然主義者団体に加入することになった。 件の登山家の友人も一緒に勧誘を受けており、しばしタッグで登山や撮影を行うようになった。 資金問題がクリアになったことによりそれまで挑戦できなかった高難度の山にも登れるようになり、アルプス山脈やヒマラヤ山脈系の未回収の遺体が多く残る山での取材も可能になった。 高山という死と隣り合わせの環境に身を置きながら、大自然という壮大な生の存在を感じ、しかしその中で強い死の存在感を示す登山家たちの遺体は、自身のコンセプトにしっかりとあてはまる被写体であった。 登山家である友人は高山をものともしないフィジカル面の強さとは別に、どこか人を引き付けるカリスマ性とそれを裏付けるような美貌の持ち主であり、大自然とはまた違う生の存在感の持ち主であった。 そんな生の象徴たる彼女の死にざまは一体どんなものなのだろうか、という疑問が沸き上がるのは芸術家でもある自分にとっては当然の発想だった。 確かに彼女は大切な親友ではあるが、彼女の死をフィルムに収めたいと思う自分も確かに存在する、ということを認識していた。 そんな折、"狂気山脈"なる前人未到の山脈が発見され、その第一次登山隊に抜擢された彼女が出発したまま還らないことを知る。 もしかしたら、いや間違いなく彼女はあの山の中で息絶えているのだろう。 彼女の最期の姿を撮影することが、芸術家としての、そして友人としての自分の使命だと確信した。 《登山家衝動》 ④完全なる瞬間 # 君が山に登るのは、至高と完全なる瞬間のためだ。 # 平和な日常の中では得られない「本当の生」がそこにはある。 # 死と隣り合わせの挑戦の中で、自分の体と精神を極限まで研ぎ澄まし、 # 魂がひり付く恐怖を克服したその瞬間にだけ、君は真に生きている実感を得ることができる。 《バックストーリー》 ・イデオロギー／信念…5.社会あるいは秘密結社の一員（自然主義者団体） ・重要な人々……………10.ゲームにおけるNPC（第一次狂気山脈登山隊員で行方不明となった親友）；7.彼らを偶像化している ・意味のある場所………10.あなたの仕事場（被写体があるところであればどこでも） ・秘蔵の品………………4.去って行った人物の形見（両親の遺骨の入ったペンダント） ・特徴……………………5.ギャンブラー及び冒険家（死を近くで感じることで生を実感する）【キー・コネクション】 《職業/興味系技能》 ・芸術／製作：写真術……死体専門の写真家；山中や紛争地など様々な環境での撮影に対応できる ・説得………………………撮影の許可取り ・人類学……………………様々な国や地域で撮影を行ってきた ・信用………………………登山家と写真家の両面での収入 ・サバイバル：山岳………高所や山岳環境での適応能力 ・登攀、跳躍………………岩壁を登ったり飛び降りたりする体術 ・追跡………………………この先に死体がありそうだなぁというルートへの直感 ・ナビゲート………………地図読み、地形分析、難路踏破 ・目星、聞き耳……………死に近い場所の空気を直観できる 《13MAR2022 狂気山脈》 ・シナリオ前：親友が第一次狂気山脈登山隊員の一員としてアタックしたが行方不明となっており、彼女の死体の撮影のために第二次登山隊に志願した。 ・シナリオ後：狂気山脈に登頂する。その道中で親友の死体も発見し、自分なりの供養を果たした。 ・初回発狂：古の者が作成した遺跡の蜃気楼を目撃する。 ・SAN値：75→62→70 ・幸運：75→71 ・成長：聞き耳+2、ナビゲート+9、目星+7 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ ※シナリオ特記メモ 📕探索者作成ルール📕 📌職業：登山家 このシナリオの新設職業。 このシナリオの探索者の職業は全員“登山家”となる。 取得可能技能： ・ナビゲート（地図読み、地形分析、難路踏破） ・登攀（岩壁、氷壁を登る） ・跳躍（墜落時の衝撃吸収） ・サバイバル：山岳（高所順応、山岳環境適応） ・追跡（行方不明者や雪崩埋没者の捜索） ・聞き耳（落石、雪崩などの察知） ・目星（落石、クレヴァスなどの察知） ・次の技能の中から個人的な技能として1つを選択 　応急手当、地質学、生物学、任意の芸術、自然、水泳 信用：0~99% 職業技能ポイント：APP以外の任意2つの合計×2 📌必須技能 ナビゲート 50↑、登攀 60↑ 📌推奨技能 幸運 60↑ 🏔️登山家衝動🏔️ 登山家として命を懸けた危険な登山に挑み続ける理由を表す項目。 好きなものを1つ選択し、探索者のバックストーリーに追加する。

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