タグ： 蹂躙するは我が手にてHO4

⬛︎人物像 人間の可能性について研究する科学者の母と、国境を超えて医療を提供する医師の父から惜しみない愛情を受けてすくすく育った養女。ルーツ不明。 小さな頃から専門書を絵本がわりに育ったが、本人はファンタジーものや冒険譚が好み。お姫様よりヒーローに憧れており、今でも歳の割に純真で夢見がちな性格。また名作には名悪役が不可欠とも考えている。 世界中に断片的に残る「探索者」の物語を特に好む。自身の所属する研究所にも散逸文献を集める部門があり、併設されている巨大図書館に入り浸っている。 14歳の春、研究に没頭するあまり気付いてはならない何かを知ってしまった両親が発狂して他界。両親の研究者としての価値を惜しんだHO4は、技術力と頭脳をもって機械として再現した。これをきっかけに人造人間に関心を持ち、本格的な研究を始める。「人が死んでも代わりは作れる」と命を軽んじる思考が根付いている。 国家のトップや重鎮、各分野における重要人材の代用品を準備しておくため、そして古くから伝わる「探索者」たちを現代に甦らせるため、日夜頼れる同僚たちと仲良く楽しく研究に勤しんでいた。 戦犯者として扱われている理由、処刑される理由については全く理解していない。研究所が開発した技術は仲間たちと汗水垂らして生み出した努力の結晶であり、どの成果も等しく尊いものだと思っている。どんなに非人道的な兵器や技術であっても、それをA国に売ったのはD国政府であり、持ち出して使用したのはC国であって、開発者に罪はないと考えている。 拳銃やコンバットナイフのような凶器の開発者は罰されないのに、自分だけ怒られるのは納得がいかない。まだ研究しなければならないことは山積みなため、帰れるなら無事に帰りたい。 ダチュラ(「虚飾、人工的」、仏「科学」) ⬛︎国家概要 国名：デクララカトル(Deklaracatl)共和国 首都：コルトヤツィリ(Kortyatziri) 30年前にB国から独立したタックスヘイブンの温暖な島国。付近の大陸に一部飛び地(D島原住民の宗教的聖地。歪な人型の像が祀られた祭壇と、それを守るように囲む石造りの寺院)がある。 政府はビジネスライクで、企業に対しては基本的に不干渉。一方国民性は朗らかでノリが良く細かいことを気にしない。排他的な側面もあるが、好奇心が強く新しいもの好き。踊るのが好きで1年の半分はお祭りを開いている。 D国民族はHO2の髪色・目の色・肌色と同様の特徴を持つ者が多い。島の原住民族は黒い巻き髪に黒い目、浅黒い肌をしている。両者の交流は活発で混血も進んでいる。 企業が多いため、街には出稼ぎ労働者も多い。近年は犯罪発生率の増加もD国を悩ませている。 ●宗教 多数はB国の宗教に準じるが、少なくない割合で土着宗教の信仰者がいる。原住民の中でも部族ごとに崇拝する対象が分かれており、各地に魔術的・武力的な争いの跡が残る。 ●主食 現地の主食はトウモロコシっぽい謎穀物。B国時代の名残で品種改良した小麦を栽培しているが、自給率は極めて低くほとんどを他国からの輸入に頼る。D地域時代のコトコト煮詰めるスープ系料理も残しつつ、島の現地料理と混ざり合った海鮮・ジビエ系謎料理が多い。見た目のインパクトは強いが味は大変美味。 ● 言語 B国からの文化的独立を急ぐため、独自の人工言語を公用語としている。規則的で覚えやすい。この他複数の現地語がある。 ⬛︎他国との関係 A国：人間農場として重宝している。研究に必要な実験台はA国の虜囚などから見繕って定期的に輸入している。国益のほとんどを研究開発に注いでいるため、見返りは主に研究成果(雑用・戦闘用人造人間)で支払っている。女好きのD国トップが入り浸っている。 B国：国民性、身体的特徴が大きく異なり、離反は時間の問題だったとも言える。独立戦争を知っている世代はB国を激しく憎んでおり、脳筋国家にD国のような技術大国はもったいないと思っている。独立戦争を知らない世代は、併合されてもいいけどどうせならもっと平和でゆるい国がいいと思っている。 C国：資源・経済的に安定しており、食糧や兵器の原材料などは主にこの国とA国に頼る。D国が技術的にも弱小国家だった頃はC国の研究者を呼んで研究所で雇っていた。技術が漏洩していることに遅ればせながら気付き、研究所から他国籍者を締め出して以降は雇い入れを停止している。 ⬛︎研究所概要 超高層の総合研究施設。地階を境にして、地上階層にはクリーンな研究部門、地下階層には公にできない研究部門が配置されている。 B国時代から着々と研究を続けており、D国内ではかなりの古株。独立戦争時にも兵器開発で多大に貢献したため、研究所敷地内では強い自治権を与えられており、ほぼ治外法権状態。独自の武力部隊は政府の持つ軍隊と同程度の戦力を備える。 第三次世界大戦でさらに技術力、経済基盤を飛躍的に強め、D国の国際的発言権の担保にもなっている。 毒物、薬物、戦闘用兵器、生物兵器、拷問器具、人体改造、戦略立案、実験台の交配等、あらゆる非人道的な研究を行っている。 一方で見栄えのいい研究部門を広告塔にたてているほか、市民の生活に役立つ汎用人造人間の開発・販売も行っており、チャリティー活動も積極的で一般市民からは愛されている。 最終的には国民全員を人造人間に置き換えることが目標だと噂されている。 所長室はシェルターに守られた最下層にあり、同室の地下には隠し部屋が備え付けられている。隠し部屋にはHO4が個人的に開発している「探索者」たち、初めて作った父と母、そして自分自身の素体が保管されている。 ⬛︎技能 ・ショットガン、回避…研究所職員として、自治権を守るための技能 ・製作(兵器)…電子工学方面が専門なので大型の戦闘兵器類を想定。普通の戦車・戦艦・戦闘機のほか、人型・動物型兵器など。 ・製作(アンドロイド)…動物型、人間型の生活用アンドロイドを製造するための技能。部品と設備がいる。 ・芸術(生体改造)…生体に兵器や機械類を組み込むことで、殺傷能力を高めるための技能。部品がいる。

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