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私立花ヶ丘高校秘密倶楽部 HO5:菖蒲に八橋 職業ベース:芸術家(2015) 職業p:EDU*20→240p 選択技能:〈生物学〉〈天文学〉〈芸術〉 入替技能:〈芸術〉→〈オカルト〉(背景下記) 職業特記:不適用(シナリオ指定) 特徴: ・37【俊敏】〈回避〉初期値DEX*5→80 ・45【不思議ちゃん(D)】→D補填興味値:20p 「稚児島白菖、妖怪絵師だ。本名は慈平という。親しみを込めてジッペーちゃんと呼ぶがいい」 「百物語の誘いか。良い報せだな。近付いてくる静か餅のようだ」 「オレ達の仲か。見ての通り、それはもう唯一無二だとも。鎌鼬もかくやと言ったところだ」 　私立一貫校、夏衾学院高等部に所属する3年生。中等部時点から日本画科に籍を置く、新進気鋭の若き妖怪画家(〈芸術:日本画〉70)。 　自然体、泰然自若としており常にマイペース。感情は表に出難いのだが、他者にはむしろ馴れ馴れしく距離が近い。人に対して興味は強いが心情の動きに鈍く(INT10・〈心理学〉6)、パーソナルスペースが狭いため、悪気なく心身の至近へと踏み入りがち。 　視覚情報の処理適性が生来高く、仔細や価値を理屈ではなく直感で理解することに秀でる(〈目星〉70、〈値切り〉65)。一方で考えるより先に体を動かす猪突猛進な傾向があり(特徴37)、興味を惹かれない話に聞く耳を持たない(〈聞き耳〉初期値)。 　生来の鉄面皮も相俟って、言動・行動で与える印象がややエキセントリック(特徴45)。 　幼少期から無類の妖怪好き。その執着は日常生活の中でも垣間見え、何かに付けて物事を種々の妖怪に例える言動が多い。 　未就学時点での処女作であり代表作『実刈屋人魚図』の制作以来、積極的に妖怪知識を身の内に取り込んできた(技能入替:〈芸術〉→〈オカルト〉70、〈図書館〉65)。生家が裕福かつ放任主義気味だったことから、適性を誰にも邪魔されることなく伸び伸びと育つ。 　初等部のサークル活動に端を発する同好会「七不思議調査隊」の設立者であり実質的な部長(自称は「隊長」)。ありとあらゆる妖怪知識を取りこぼさないために意気揚々と立ち上げた。 　設立以来の隊員でありほぼ10年来の付き合いとなる幼馴染たちに対し、向ける信頼はごく強い。彼らからの渾名「ジッペー(ちゃん)」の響きを存外気に入っており、呼称としては本名よりも雅号とそちらを好む。 【イメージソング】 ・百鬼夜行／米津玄師 ・頓痴気乱痴気珍呑紀行／Hata ・ていていしんじゃえ／ただのCo 【通過シナリオ】 ・花ヶ丘高校秘密倶楽部 HO5　20230601-0620 生還 ・お、捨てKPCだ。可哀想に…　20230805-0828_生還 ・僅差平行のヴェルダンディ　20240714-0718_生還 ・The Hog Game KPC　20240719-0720_生還 ・あしの下でねむる KPC　20250114-0209_生還 以下、「花ヶ丘高校秘密倶楽部」HO5の秘匿内容を含む非口外情報 ───────────────────── 　処女作『実刈屋人魚図』は、菖蒲池での原体験を絵に起こしたもの。雅号はそこから名乗り始めた。 　水中で苦悶に歪む顔と咲き乱れる菖蒲の絵図は、幸か不幸か芸術に明るい親類たちから「人魚の妖怪画」として高く評価され、日の目を見ることとなった。この経験を通し、慈平は妖怪を「人の本質、本音、それが剥き出しとなった表情のメタファー」として捉えている。 　今のところ、性質・嗜好を加虐の形で発露させたことはない。自他の相違は理解しており、価値観の形成には違ってなお側で笑ってくれる親友二人の存在が大きい。 　心から彼らと過ごす時間を尊んでおり、「我慢」を呼吸と同時に行うことに成功している(POW18)。 　現状、欲求の発散は創作物の鑑賞や描画行動で間に合っている。部活の一環として持ち寄る恐怖作品に容赦がないことに定評がある。選りすぐりのホラーに反応する親友二人を鑑賞しながら悦に浸るくらいはやったことがあるかもしれない。 　悪癖の露呈を避けるため、普段から手持ちの扇子で口元を覆うよう努めている。 　「幼馴染に嫌われないこと」が行動原理の最優先事項。基本的には彼らを守り、よりよき明日を共に生きることを望む。 　執着の形は獲物に対する独占欲としても顔を覗かせる。恨みつらみを引き摺らないが、徹底した結果優先の精神を行動・対応に迷いなく反映させるため、根底はやや人でなし。 ────────────────────── 　他者のなかみに関して興味は尽きない。けれど秘匿されたままのそれには意味がない。 　あらわとなったもの、あくまでその人が自ら発露させたものを、この目で見て描き記したい。 　人が好きだ。皆が皆、あの表情を覆い隠して生きている。美しいものを底に抱いて眠らせている。 　なんという慎ましさだろうか。 　いじらしさだろうか。 　その美は多数を理由として汚されることはない。奥底に沈められているがゆえ、希少さを保全し、神秘のままに存在する。 　七十億の宝石箱は、その飽和を秘匿によって克服した。 　池の底には人魚が居た。 　おまえの底には──なにが居るのか。 メモ： ・菖蒲に八橋→伊勢物語／在原業平。美の絶対基準を違えた耽美主義者。絶世の美青年とは言い難い(APP8)自身の容貌については、表情が変わりにくい点が少々残念との評価。 ・実刈屋人魚図→オフィーリア(ハムレット)。明治時代の翻訳作品『葉武列土倭錦絵』における実刈屋姫。

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