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▧名前┊︎片代 繭(カタシロ-マユ) 一人称┊︎私、僕　二人称┊︎お前、君 ────────────────────── ▧職業┊︎俳優 [EDUx10+APPx10] 職業技能：言いくるめ、運転(自動車)、芸術(演劇)、心理学、説得、変装＋個人的な関心の技能2つ 特記：APP+1。ファンに対して[信用]+10%のボーナス。 ────────────────────── ▧2015年特徴表┊︎ 5-7:【潜水の名人】 長時間、息を止めていられる。窒息に対するCONロールの成功の範囲に+20%。 2-8:【芸術的才能】 稽古事を小さいころに習っていたか、実用ブログなどで人気を博している。 任意の<芸術>一つに［INT×3］%を加える。プレイヤーは音楽、著述などの専門分野を指定すること。 ────────────────────── ▧基本情報┊︎ 話題の"男"優『神代蚕(カミシロ-カイコ)』とはこの人物のこと。容姿端麗、抜群の演技力、ミステリアスな雰囲気で人気を勝ち取り映画やドラマに引っ張りだこだが、番組出演やインタビュー全てNG。どんな役柄でも見事演じて見せる"彼"は多くの作品に出演しているが、舞台挨拶等にも上がったことがない。子役時代からこの業界に居る為男優として有名だが、中には性別不明だと噂されている"謎の俳優"である。 ──それもそのはず。彼女は女性なのだから。片代繭には双子の兄『片代蚕』がいた。兄は『神代蚕』という芸名で所謂天才子役として人気を博していたのだが、まだまだこれからという6歳の時、不幸なことに鉄骨の落下事故に巻き込まれ死亡。両親も事務所関係者も当然それをひどく嘆いた。これが公表されれば、世間もきっと悲しむだろう。そんな時、何も出来ず兄の死を嘆くひとのひとりの幼い繭に、父が言ってしまったのだ。『お前が蚕のフリをすればいい』──と。幼い彼女は初めて体験した身内の死、兄が居ない悲しみに耐えきれなかった。故に、何だかそれをすれば兄と居れる気がして、了承してしまったのだ。 こうして成り代わりの『神代蚕』が出来上がる。流石天才子役の半身というべきか、それは余りに完璧だった。『蚕』を常に演じた上で、更に蚕の演じるその役に入り込む。そんな数年が続いた。けれど、時は残酷。成人に近くなればなるほど、彼女がどんなに蚕を完璧に演じる事が出来ても性別の差には抗う事が出来なくなってきた。伸び悩む身長に、つかない筋肉、声変わりのない声。それら全てが蚕を再び殺していく。それが嫌で、嫌で、苦しくて──いつしか「自分が死ねば、繭がおわれば、蚕がまたうまれるんじゃないか。みんなそれを望んでいるんじゃないか？」なんて思考に囚われて。自己肯定感どころか自己を見失った彼女はいつしか、自殺志願者となったのだ。 ────────────────────── ▧個人技能取得理由┊︎ 応急手当：怪我なんてあってはいけないんだよ。俳優の蚕には、だけれど。 精神分析：父も母も随分病んでいたからね。僕が確りしないと。 図書館：バラエティなんかでネットの知識をひけらかすのはちょっと怖いからね。本の方が確実だし、小説も結構読むんだ。元から。 ────────────────────── ▧録音┊︎ 『はい、僕が神代蚕です。いつも応援ありがとう。これからもご贔屓に？ふふ。』 『演技について？うん、好きですよ。僕の生き甲斐、生きる意味、生きてく道ですから。…次の映画も有難い事に主演をつとめさせて頂きますので、是非劇場までお越しくださいね。』 『あぁ、ちがう、違う違うちがう！！きっと蚕兄さんが大人になったら、きっともっと、…いや、嫌だ、いかないでにいさん、私が、繭が、いらないこが、代わりに、消えるから』 ────────────────────── ▧作品┊︎ 『海も枯れるまで』HO1 - エンド8

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