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SNSで実しやかに囁かれている《メモリーズ》と呼ばれるフォークロア。 それはある日突然亡くなった人が親しい人の目の前に現れるというものだ。 この近年発生している蘇りとも呼べる現象、 その正体はレネゲイドウィルス感染者が死者を想う強い思念と、 ネット上に渦巻く黄泉がえり伝承への熱を媒介に受肉し生まれたRBだ。 死者と同じ姿形で生まれ落ち、同じ声で話す、殆どの記憶を持たない存在。 けれど、ごく稀に発生のきっかけとなったような強烈な記憶を断片的に有してる。 構造としては人間を再現しているので思考や感覚は人間の構造を取る、 オリジナルが死亡している点を除けば極めて判別が難しく、 《メモリーズ》の受肉はそのほとんどが蘇生を願ったものの目の前で受肉するため、 遺族が《メモリーズ》を亡くなった本人として受け入れてしまい、 UGN側でも補足できていないケースが相当数いると思われる。 《メモリーズ》は一人の例外もなくその存在を願われて生まれてくる。 No.035を我々が発見し、協力関係を築けた最大の理由は、 彼女の黄泉がえりを望んだ人間が居なかったことだろう。 No.35を保護した区域では原因不明の大震災が発生した直後で、 非常に稀有な事例だが彼女を創造した《親》もオリジナルも 既に亡くなっていた為と思われる。 多くのメモリーズは記憶が無くても生まれた瞬間に誰として生きていけばいいか、 その蘇生を願った相手に抱きしめられ、名前を呼ばれて自覚する。 影として、だが、それでも愛される ─── No.35は願った人が死んでしまった、姿は自分の者ではないことを彼女自身が理解している。 名前もないオリジナルの劣化、陰でしかないという認識に苦しんでいる姿は非常に人間味を帯びておりなかなかに興味深い。 保護した当時は自分の記憶の中に残る歌の断片に興味を示し、 自分のルーツを探していたようだが、我々の保護下のもと、 自身について理解を深めるに従い、素直で愛くるしい彼女は 居なくなり粗暴な口癖だけが残ったのは私としては残念だ。 現在は《メモリーズ》という現象についての研究データの提供を 交換条件にNo.35との協力関係を継続構築している。 オーヴァードとしては例外的に耐久性・存在密度ともに脆いが、 テストの一環で銃を与えたところ、驚くべきことに全くの素人でありながら完全に使いこなしてみせた。 曰く道具の方が勝手にやっているそうだが、我々には理解し得ない感覚だ。 《メモリーズ》はその起源から、対象と接するうちに僅かな情報から 相手の中の大切な存在を完全に再現できるという。 その特性は歪で、多くのRBと比べ極端に不安定で、蘇りという現象への集団意識、 蘇った彼女たちが”亡くなった人間とイコールあること”に依存している。 レネゲイド濃度が一定値を超えると全身の結晶化が進み、早急に対応しなければやがて崩壊に至る。 この時剥がれ落ちる結晶は”フラグメント”と呼ばれ、遺された者に本人が有していないハズの記憶を残して消滅するという。 ─────────────────────────── 【CP:現世獣臨//セヴンスドラゴン参加の経緯】 突如姿を現した預言者（オラクル）による預言を受け、来たる終末に備えるべくUGN支部長《ムネーモシュネー》への説明も半ば、支部の下を一時離れ単独行動を取っている。 暖かさから離れ、単身、銃を握る。 「へっ！世界なんて知ったことかよ、ただなぁ？オレの縄張りで暴れようってならもちろん貰わねぇとなぁ？ショバ代ってやつをよぉ？」 ────────────────────────── 【ロイス更新リスト】（PL用） ムネーモシュネー：〇有為/嫉妬 与えるのが好きぃ？なら望み通り幾らでも貰ってやるよ！オレには場所も名前も、全てが足りないからなぁ？なんだって貰ってやるよっ……オレには何もかもが必要だからな、名前も、居場所すらも……！！

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