タグ： 群れのリーダー山

中野愛花はとある会社を経営する一族に生まれた長女であり令嬢である。 それはそれとして彼女は自宅警備員をしている。家事手伝いと言っても良い。 取り繕わず言うならニート。 「人聞きわるーい！充電中！充電中だからぁ！」 恵まれた環境に生まれた彼女は甘やかしに甘やかしを重ねた結果特にやりたいこともない無気力寄生虫人間に育ってしまった。 「やりたいことが見つかんないだけだし……なんなら生きていく分には苦労しないし……」 親の経済力はあったせいで生きていくこと自体の不自由はない。 小さい頃からたいていの望むものは与えられ育ってきた彼女は努力や我慢ということを知らず成長してしまった。 そんな彼女の最近の悩みはもっぱら妹のことである。 「最近自分のドッペルゲンガーを見たんだって興奮気味に騒いでたんだよねえ、お姉ちゃん心配ですよ、花音ちゃん可愛いけど可愛いだけだし」 今日も彼女はまあ最後はなんとかなるっしょという軽い思いと共に生き続ける。 下手に教育環境が良かったせいで過剰な自信を抱えたまま。 食べることが大好きで料理はそれなりに得意。最近は東南アジア系の料理にハマっている。 なおたまに気まぐれで頑張るくらいで基本的に家の食事を作ったりはしない。 趣味は料理と一人旅。 色々な土地を巡って知ったりご当地の美味しいものを食べたりを楽しんでいる。 中野家の家庭環境については詳しく教えられてはいないものの大まかなことは把握している。 家族仲はそれなりに良好らしい。

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