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くろみずぬき　すいか 中学二年生（なきこけし専用職業技能）：図書館、説得、応急手当、芸術（歌唱）、水泳、生物学、地質学、歴史 ロスト 現在の水歌は、七不思議学校では普通の大人しい子と認識されている。水泳部に所属している。同級生とは普通に話すが、声のコンプレックスによりスムーズに話すことはできない。このせいで友達は少ない。でもそれで構わないのだ。彼女の世界はあの屋敷の中で完結しているのだから。 以下クソデカ感情 元孤児だが、8歳の時に音楽を生業とする一家に歌唱の才能を見込まれて拾われる。彼らに拾われてからは厳しいレッスンでメキメキと実力をつけていき、多くのコンクールで入賞を果たす。しかし、水歌の才能に嫉妬した親友に襲われ、彫刻刀で声帯を傷つけられてしまう。すぐに手術したが声帯を完全に修復することは叶わなかった。声も以前の美声は見る影もなく、醜い音になってしまった。さらに最も信頼していた人物に裏切られ、恨まれていたことを知ったせいで、声を出すことに強い忌避感を覚え、人との会話がスムーズに行えなくなってしまった。手話を多用するようになる。 このような水歌に一家は価値を感じず、別の孤児院に捨ててしまう。 自分の価値に絶望し日々を空虚に過ごしていたある日、院長に頼まれた夕食の買い出しの帰り、とある少女に出会う。銀髪で黒衣を纏った、ゾッとするほど美しい少女。同性なのにも関わらず、見惚れてしまう。彼女の背後にいたオールバックの真面目そうな男性に気が付かないほどだ。 少女は水歌の前で止まると、「あなたが欲しい！」と無邪気に微笑んだ。自分を求める人などもういないと思っていた水歌にとって、この願いは抗いがたい誘惑だった。 2人は孤児院から水歌を引き取ると、自分の屋敷に連れて行った。そこにいるのは自分と同じように、何かしらの業を背負った人々だった。それだけで水歌は救われたような気持ちになった。ここにいるのは自分と同じ人。自分を救ってくれた黒水抜家のためなら、何でもできるような気さえする。 特に自分を求めてくれた少女とその母には強い感謝の念しかない。母は自分を本当の子供のように扱ってくれる、愛してくれる。初めて会った時に優しく抱きしめてくれた。あの温かさをずっと求めていた。 少女は自分をよく遊び相手に選んでくれる。もう醜く鳴くことしかできない自分を可愛いと求めてくれる。それだけで嬉しすぎて、いつも泣いてしまう。少女はそんな自分の頭を優しく撫でながら肌を重ねてくれる。少女を愛しているが、彼女が自分をおもちゃとしか思っていないこともわかっている。他人から見れば私はおかしいのかもしれない。それで構わない。他人から見ればここが地獄だろうと私の幸せはここにある。

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