タグ： めいていまじなりー 昊呑教会 成瀬川プロダクション

コマンドー越後 34歳　女性　戦闘寄り 　元女優、元傭兵の現教会門番兼受付係。黒髪黒色タンクトップに傷跡生肌。若干太眉。現役時代の凛とした姿勢はどこへやら、躁鬱とまではいかないが情緒不安定。伸びつつある髪を切ろうかどうか迷っている。彼女の目的は自分の記憶と本名を取り戻すことである。 　子役の頃から演技力を存分に振るい、若しくて女優として大成。演技力もさることながら一度役を与えられると、その役柄に対し本職の者や研究者などを交えた取材、職場体験等を進んで行うストイックすぎる姿勢が評価されていた。 　そんな彼女に転機が訪れた。所属事務所である成瀬川プロダクションと新潟県との合同企画である映画『コマンドー越後』にて初の主役抜擢の打診を受けたのである。『コマンドー越後』のあらすじは、アジア征服を目論み南進する北朝鮮軍に対し、日本の米所と郷土を守るために歴戦の傭兵コマンドー•越後が立ち上がるという攻めた内容であった。これに対し、プロデューサーやマネージャーが「取材といっても精々自衛隊に体験入隊するぐらいだろう」とタカを括る中、彼女は突如失踪。五年もの間、日本に帰ることはなく『コマンドー越後』の企画も立ち消えとなった。 　その5年間、彼女は何をしていたか。"紛争地帯を転戦(やくづくり)"をしていたのである。ある時は密林にて現地人から"人喰い猫面(テロレスラー)"と呼ばれる怪物と取っ組みあい、ある時はカッツバルゲルを持って突撃する時代遅れの金髪ドイツ人傭兵に一太刀浴びせ、またある時は謎の拳銃「エピタフ」にまつわる陰謀に巻き込まれた。戦地を求めて東奔西走した5年の月日は、彼女をコマンドー越後たらしめるに充分すぎる経験を与えたが、満を辞して日本に帰国した彼女に居場所は残っていなかった。 　彼女が戦地を転戦しているとの情報を得た成瀬川プロダクションの対応は速く、彼女が出演した作品や記事、写真などは差し替えるか、削除、非合法な手を使い戸籍まで抹消した。その事実に直面した彼女のショックはあまりに大きく、コマンドー越後以前の記憶を失い本名すら思い出せない有様であった。戦地で戦友となった元従軍牧師の「日本で困ったことがあれば、昊呑教会という教会に行くといい」との言葉を思い出し、昊呑教会を訪ねて以降世話になっている。 画像:picrew:なまもの図鑑

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