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雑用仕事を請け負う何でも屋事務所に勤務する20歳の男である 父親はメディア受けの良い県議会議員で、エリート中のエリート 本格的に超人と思えるほどの強大な人物であった 14歳の冬に能力に覚醒する。友人を助けたいというものだった 結果として友人は死ぬことができなかった 友人は心が強くなかった。けれど、俺の力につられてか友人も能力を発露させる おんなじだ、なんて笑える間はよかったが、彼は能力に振り回されることになる この力がレネゲイドウィルスに関係する、ということを知ったのは1年後のことだった UGNに属すれば能力にまつわる厄介ごとはなくなるといわれた 現実、同じように能力を持つ人たちが集まっており、疎外感は感じなかった UGNなんて組織に関わることを父親は良しとしなかったし、能力の事も認めなかった これ以降、実家に関わることはできなくなってしまった それでも生きていくにはUGNは都合が良かったし、理想を求めるには十分すぎた 18歳になった秋に、大きな事件が起きる 友人の心が侵食され、ジャームと化したのだった そこでUGNという組織を思い知った あっという間に友人はいなくなってしまった 俺の力は何のためにあったのか、先が見えなくなってしまった 罪に苛まれる、この力がある以上、俺は心を捨てることなんてできなかった 人を助ける。それは闇に侵食されたものに対しても同じだった UGNにはいられない。しかし人を守るためにはこの行為も必要なのは分かっている 彼らと敵対するかもしれない。でも俺には力がない 自身の理想に反しない限り協力するという旨を伝えて俺はUGNを去った 日本支部のお偉いさん曰く、俺の理想は甘っちょろいらしい。そんなの分かっている それでも俺は俺を取り巻く人たちだけは守りたい。何があっても。それが俺の力だから 親友の名前は小木くん。小木哲弘。

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