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いつも穏やかな男。 事実をただただ事実として表現することに拘る。物事を語る時に先入観、人の感情はいらないのである。 両親が幼い頃に別れ母方の祖父母と暮らしていた。 父はよく面倒を見てくれたが、母は放任気味であった。 離婚の際に親権が母親に有利になりそのまま母方の元に引き取られたが、祖父母と過ごす時間の方が多かった。 父は息子を引き取ろうとしたが世論といった法がそれを許さなかった。 あの時誰がどう見たって親がどちらか分かり切っていたのに自分は母親に引き取られた。それが不思議で仕方なかった。 正しい事を正しいと主張できることができたら、という信念から記者を目指した。 大学の温泉サークルで知り合った友人たちと今もつるんでいる。 程よい距離感が本人的には楽で気にいっている。 「旅行ですか。いいですねえ、丁度息抜きしたかったんですよ～」 「みなさんお久しぶりです～」 「UNOやろうぜ～。それかポーカー」 2024.03.16　旅館の捕食者【END２】全生還　不定：強迫観念に取りつかれた行動(手を洗い続ける、祈る、特定のリズムで歩く、割れ目をまたがない、銃を絶え間なくチェックし続けるなど　期間5ヶ月 久しぶりに馴染みの顔と旅館に行ったら酷い目に遭いました。 せっかくの休息だというのに、記者として生きてきた中でも上位に入る身の危険がありましたね。生きて帰って来れてよかったです。 これなら家で大人しくテレビでも観ていたほうがよかった、とも思いますが経験としての収穫はあったでしょう。 変なお土産も貰ってしまったし。どうしましょうね。 何はともあれ友人たちが無事だったのは本当によかった。誘った身としても肩身が狭いですし。 この出来事を記録することが出来ないのが残念ですが、どうでしょう。伝記物語として書くのは。タイトルを付けるなら「旅館の捕食者」…なんちゃってね。 「あ、元気してた？ところでまた出かけたい所があるんですけれども～休みいつ？」 「教育って難しいな～柄に合わね～(大の字)」

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