タグ： 贋作家と娼婦 KPC

「おや。キミは、他の人とはどこか違うようだ。何故だろう、とても気になるな。ねぇ、どうして？」 　血液型不明。多分25くらい。本当の年齢は不明。コンバート元と変わらず自由人。囚われてはいるものの心は強いし最中は大抵天井のシミを数えながら今日のご飯はなにかな〜って思案してる。強すぎ？ 経歴:基本的に流されながら生きてきた。と言うより、とくに自分の処遇について関心がないので、すぐにとっつかまることも加味してあまり逃げることもせず、連れていかれたら連れていかれた場所で言われるままにすごしている。まぁどれだけなにがどうなろうと、私が私という個人であることに変わりはない。 　昔。 　母親かもしれないし、同じように捕らわれた名も顔も知らない女かもしれないが。 　手を組み、天に頭を垂れて、何かを願う者がいた。 　声のかからない夜に星々を数えるしかないあの部屋で、誰かが、必死に何かを祈っていた。 だれかたすけて。 　星に願いを。 　まだ見ぬ君に、一欠片の祈りを。 *********** 　名前の由来は花盛り。 　花売りにはピッタリの名前だと誰かが嘲って笑う。その視線を受け、彼女もまた、微笑んだ。 　その花は未だ、枯れることなく咲き誇っている。

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