タグ： 野狗子と薬師

CoC6版2015サプリ特徴表： ・大きな体SIZ+1 ・手先が器用（製作（料理）基礎成功率50％）機械修理+10.電気修理+10 過去に外を探索していた時に少女「アン」を救う。 彼女と「カゾク」になるべく”左目を渡る傷”をつけ合った。 日頃の態度は気怠げで、ダウナーな喋り方はすれど、基本的にはお節介焼きの面倒見のいいお兄ちゃん ぱっと見は怪しく、一見して信用度は低いため、まともな人間からは警戒されがち。 一見にじみ出る胡散臭さと妖しさでかなり損をしているが、人の面倒見が良く、どこかお節介焼きの兄（あん）ちゃん気質。 ただ、自分の事に関するとずいぶんズボラでだらしない部分もあるため、ある程度親しくならないと真面目な部分を理解し信用するのは難しいだろう。 朝は弱く、宵っ張りで、目が冴えて眠れぬ夜は星空を見上げてぼーっとするのが好き。 お酒の強さは【1D100 (1D100) ＞ 37】やや弱め。でも好き。 でも、二日酔いとか、他のことが出来なくなるのが悔しくてあんまりお酒は飲まない様にしている。 薬学や医学で多くの人を救いたいと思う気持ちの延長に、食事もまた人を満たす大事な要因だと下手のもの好き程度に料理を趣味にしている。 面倒見がいいくせに、一人静かな時間も愛しているため、ふらっと愛用の煙管と少しばかりのおやつを持って散歩に出かける。 その際に、誰にも何も告げづ、書置きも残さないで行くため良く放浪するなと教団関係者にお小言を言われたり、なかったり。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 遠い昔に世界は一度壊れかけたのだと、誰かは言う。 生きていくのもやっとのこの世界を今日もふらりふらりと自分の脚で歩いていく。 乾いた砂利は、高下駄で踏みしめれば小さな音を立てて砂塵と成る。 木漏れ日にしては強い日差しの下、一人の少女が倒れていた。 日の光に透ける程の金色の髪の華奢な少女は、ぐったりと倒れ伏し声を掛けても瞳を開けなかった。 か細い息と、弱い脈動。 良くも悪くも冷静でいられたのは、己が薬師としての教養と矜持を持ち合わせていたからだろう、 抱き上げれば、あまりに軽い一つの命を持ち帰ることに迷いはなかった。 こんなセカイでも、手前の手が届く距離にあるイノチならば、掬い上げたいと願う自分の心には素直で在ろうと胸に刻んでいる。 誰かがお節介だと云う。 誰かは顔にも似つかぬと嗤う。 彼女を住処に連れてきた三日三晩は寝ずの看病。 幸い薬師の仕事の要請もなく、家を空ける必要もなかったし、 研究や薬の調合に没頭してしまえば、寝食も忘れる事など珍しいことでもなかった。 その少女の澄んだ泉の底の様な瞳の色を見たのは、それから三日三晩過ぎた頃だった。 名前以外の記憶が抜け落ちた彼女は、命を助けられた恩義を感じて「カゾク」になりたいと申し出て来る。 そりゃ、命を救われれば誰だって情がわくもんだ。 君が目を覚ましたんだ、それだけで俺はいいと、照れくさそうに伝えてはみたものの、 彼女の決意は固く、まっすぐ見つめて来る瞳には俺しか映っていない様だ。 ただ散歩をしていた俺が、倒れた彼女を拾った縁、たかが縁、されど縁。 こんなセカイだ、こんな縁があってもいいんじゃないかと腹の中にすとんと落ちれば、小さな白い手と無骨な己が手で一つの銀色をしっかりと握り絞めた。 そしてアンと「カゾク」になった。 男一人寝るには十分だが、もう一人となると狭く感じる寝床を慌てて片づけ、 脱ぎ散らかしたままの服を形ばかり物置に押し込んだ。 いつか片そうと溜まっていた灰皿の灰は塵箱に放り込み、 詰まれた本の山を、人が歩く必要最低限まで端に寄せた。 1人腹を満たし、少しの楽しみ程度だった食事も、食卓に2組の皿と匙が並ぶ。 自分の腹の満たされ具合を気にするよりも、小さな彼女が満ちたことが気になった。 いつまでも続くと感じる長い夜も、 自分に寄りかかり金髪を夜風で揺らされながら立てる小さな寝息を聞いていれば、穏やかな睡魔に誘われる様になった。 本の山を崩し、立つ埃に笑い、 物置を開けた彼女を襲う服の山を慌てて抑え込み、 面倒を見ていたと思えば、いつの間にか小言を言われてだらしなさを省みることとなった。 少女と寝食を共にした時間は、思い返せば穏やかなものだった。 飯は食った？美味いもん食ってるか？ ちゃんと寝れてる？寒くない？ 困ったことはないか？兄ちゃんを頼ってな？ 面会で顔を合せれば口をつくのは、心配ごとばかり。 よっぽど、自分の住処で質素な暮らしをした数週間にくらべたら、絢爛な服で着飾り大事にされているのは見てとれる。 だが、わかっていても「カゾク」だから、心配と安寧を常日頃から思っていることは変わらない。 不自由はないと"妹"が笑えば、そうかよかったと頭を撫でることくらいしかできず。 教団への不信と、己の力不足故の歯がゆさと、保護され続けていくことへの安心感がない交ぜになる。 また会いに来るよ 面会終了の頃には、決まって後ろ髪引かれる思いを抱きながら また彼女に会いに来る時まで、胸をはって兄でいられるようにと 多くの人々を救うために薬師の仕事を全うする。 １人でも多くの患者が救えるように、幸いにも生まれ持った薬師としての天賦の才を活かさない理由がなかった。 チームリーダーなんて肩書には未だにムズ痒ささえ覚えるが、 これがあるからこと成せる事が有るならばと日々過ごしている。 【TRPGキャラに100の質問】 https://www.evernote.com/shard/s585/sh/6a8cb099-e8b3-657e-bbcc-38ea3fcb407e/ps0Mwall4kgAtKijyBX7BVWukmNxvNQHRxtR_jvpHE_kaMWo7RQ8zj4kSw

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ