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「通常一つにつき三千円のところ、今なら友情価格で五千円！　戸月タリスです！」 　アメリカ人と日本人のハーフである少女。両親がUGNエージェントで、生まれついてのオーヴァードだった。 　何は無くとも金が大好き。少女らしく元気よく話しているように思えるが、よく聞くと殆どがセールストークである。チルドレンにも関わらず多くのコネがあり、欲しい物がある時チルドレンはよく彼女を頼る。しかし大抵、品物の価値以上の対価を要求される。基本現金払いだが、持ち合わせがなければ価値のある物と引き換え。 「1969年物のスピリタス、一本一万円、二本纏めてお買い上げ頂くと五万円！　戸月タリスです！」 　UGNが理想とするのは人類がオーヴァードによって苦しむ事のない日常だが、戦いに必要なものを揃えることで利益を得ている彼女は、オーヴァード同士の争いを歓迎すらしている節がある。 「チェックアウトは承りますが、誰もここから出ることは出来ません！　戸月タリスでした！」 ・steely knives 　複数の鉄製ナイフ。出自不明の高級素材を使った装飾がなされている。 ・ねじれたメルセデス 　白兵戦に関してはド素人以下だが、敵の神経を弄って回避を遅らせることで無理矢理当てに行く。 ・魂の不在証明（未解禁） 　相手の意識を自分から逸らすことで急所をつく。 ・成長方針 　錬金秘本（15）取った後はどうするか決めてません。妖精の手（20）かペネトレイト（15）、或いは力場の形成（30）を要の陣形（20）や未知なる陣形（15）に噛ませてバフと複数攻撃を同時に達成するか。 　その拝金主義はもろにFH向きだが、それでもUGNに協力しているのは両親のため……ではない。生まれた瞬間から狂った世界で暮らしていた彼女は、UGNの活動がどれだけ進展しようと、オーヴァードは居なくならないと心から信じているから。それならばコネの太いUGNに協力した方が利益が出る。それは絶望を恐れるが故の率先した希望の放棄であり、彼女は今日もそれを埋め合わせるかのように、使うあてもない紙幣を数えている。 「眠っていた赤子が訳知り顔の子供になってみせたところで、私たちは一生死ぬまで同じところを回り続けるだけなんだよ」

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