タグ： DXろびん 大貫の系譜 2号

チルドレン出身のエージェント。悪く言えば協調性がなく、口も愛想も目つきも悪い孤高・孤独のエージェント。戦闘能力においては確かな実力を持っていることもあり、より近寄り難い存在。 現在は表向き大学生ということになっているが、入学から一日も登校していない。UGNの絡んだ大学ということで単位は足りている。所属は一応法学部。自分の力で勉強して合格しているので、決して頭は悪くない。 基本的に口が最高に悪く、他人の名前を覚える気が全くない。特にRBは毛嫌いしており、協力体制を取れと言われれば任務を放棄し、対峙したなら真っ先に殺す。 武上支部にはチルドレン時代からの所属でそこそこの古株になる。支部長の伊比津には尻に敷かれている……と思いきや胃痛の種にもしているのでお互い様。 他にもチルドレン時代を知る人からは可愛がられている模様、支部にはあまり多く残ってはいないが。 『蒼蒼作戦』において共に戦ったアドミラルのことはRB嫌いな面から『母艦女』と呼んでいた。しかし信頼していないわけではない。 オーヴァードの力を最初から持っていたことで、もともと素行のよくない両親からは身体的な虐待を受けていた。 外で能力を使ったところを偶然藤崎弦一に見つかり、そのままUGNに保護され施設で育つ。親との縁は完全に切れている。 施設では同じような境遇のチルドレンの1人である内村隆幸と肩を並べて相棒として戦っていた。互いに口は悪く見かける度に喧嘩をしているような関係だったが、それを含めとても息が合っていた。 内村は生まれつき足が悪く、親に捨てられていた所を拾われ、ブラックドッグのシンドロームを持っていたことから《サイバーレッグ》を移植。日本刀を武器として戦う白兵型。 共に先陣を切って戦えば向かうところ敵なし、連携においては同年代で右に出る者はいないのではないかといった具合のコンビであったのだが、とある任務、高校卒業を目前としたその日に、内村を失うことになる。 自身の力不足であったと悔いており、この日に執着している。この日以降誰かと並んで戦うことを避けるように心の壁を作った結果、孤高の存在という現在の状況になっていた。単独任務や少数での任務を優先して振られているが、仕方なく他者と組む際には最低限の協力しかしないので支部内では取っ付き難いという評判。特に過去を知らない年上エージェントからの評価は最悪。 だがその孤高という状況が憧れを生んでいるのか、支部のチルドレンたちには慕われており、その子供たちに対しては優しいという一面もある。 自分にも他人にも厳しいが、他者への当たりがきついのは、自分に対して言い聞かせている面もある。過去の自分に重ねているのか、前線に出ている相棒のいるチルドレンには特に厳しい。 過去について探られるのが嫌いで、自分から語ることもはほとんど無い。自分から語られる、ということは心を許されたという証で、信頼に足ると思った時だけである。他者が語ることに関しては、信頼のおける人間がするのなら嫌な顔をするだけで遮ることは無い。 相棒を失った事件を皮切りに他者への態度、戦闘スタイルの変化が起こっており、以前をよく知る存在からは相棒の分を一人で補おうとしているようにも見える。 多数対一において遅れを取る事のないように戦い方を覚え、距離の離れた相手にも攻撃できる武器を選んだ。 以前は『精鋭』として《破壊の爪》で自身の腕を変化させて、《ハンティングスタイル》で前線に突撃、《巨人の斧》で攻撃する白兵型であった。 また、相棒への手向けとしてなのか、葬る対象に対する皮肉なのか、常に喪服を着て活動している。 そして過去を知る人間からすれば、日本刀の型が内村とそっくりであるということが分かるだろう。 オーヴァードの力を持っているのが当然として育ったため、《ポケットディメンジョン》で作った空間に何でも突っ込む癖がある。彼自身の得物である太刀『蛇剛丸』もそこにしまってあり、攻撃の際には何もない空間から抜刀する。 その他には支部所属のチルドレンに配る飴や、仮眠用の寝袋、1度も開いたことの無い教本、着替え、スーパーの特売で買った調味料や非常食、調理器具なども揃っており、一週間程度は余裕で過ごせる。ちなみに料理は一人暮らしということで苦手ではない。さほど得意でもないが。得意料理は所謂家庭料理と言われるような煮物など。和食の方が得意で、本人も好き。酒はビールより日本酒派で、安くて不味い日本酒を出されるとキレる。基本的に怒るより呆れる方が多いので、これ以外で怒るところはあまり目撃されていない。 コネのUGN幹部は藤崎弦一、専門家はチルドレン時代の教官。自身にもそこそこレネゲイドの知識はある。 本家筋にあたる親族は、その手の界隈では有名で由緒正しい剣道流派の本家。そこから破門されたのが父親ということになる。 そのため本人はあまり剣道というものに関わりたくはなかったのだが、手に取った武器が日本刀故に仕方なく、しかし誰かに教わることもなく見様見真似で戦っているため、武器に振り回されているというわけではないが上手く扱えているというわけでもない。 相棒を喪ってから凍結していた時間が『曖昧十全』の経験で動き出す。 止まっていた時間の間にエリートなどと呼ばれていたが、自分の振る舞いはそれには及ばないし、全て一人でやろうとしていた姿勢を見直すために、まずは環境を変えると長らく所属していた武上支部から出て武者修行のようなものとして、各地の支部を転々とする生活を始める。大学は休学ではなく自主退学。 チルドレン時代から態度が悪かったので、口の悪さを直すのにはまだ時間がかかるかもしれないが。 RBに対する態度はかなり改められた。個体差というものがあるというのは分かっていたというのに全てを拒絶するというのは幼稚な行いと改めたようだ。 支部にて管理AIとして働くアドミラルの端末の一つと共に、まだしばらく武者修行は続けよう。 コードネームは復讐の女神『エリニュエス』が元だが、口に出すのもはばかられる不吉な名でもあるので別名の慈愛の女神『エウメニデス』を冠している。 チルドレン時代とはコードネームを変更しており、チルドレン時代は『バロン』と呼ばれていた。ヒンドゥーの聖獣を指す。 相棒内村はブラックドッグ/オルクスの白兵。コードネームは嵐の足を意味し、ハルピュイアの別名。

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