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「はい、どうも申し訳ありません。この案件はこちらでさせて頂きます」 ブラック企業で働く若き社畜。 日々訳の分からないクレームを受けながら終電間際まで働いている。 休日も当然のように出勤し、脅威の72連勤中である。 周囲からの評判は「このままじゃあの人死ぬぞ」 「ここからは、サービス“斬行”の時間だ……！」 その正体は悪党（ヴィラン）共から東京を守るため立ち上がった者。 自警団【ジャスティスリーグ】に所属するヒーローの一人「ブラックスレイヤー」である。 元々は法力を扱う家系の出身だが嫌気が差して出奔。 だがろくな学歴も資格も持たない彼が就職できたのは恐るべきブラック企業だった。 日々の激務にストレスは溜まり続け、とうとう上司や社長を闇討ち―――表に出られない顔に強制整形を行ったのだ。 その際ジャスティスリーグのリーダー「バッドドランカー」と遭遇し、気に入ったという理由でリーグへと加入することになる。 現在はブラック企業への襲撃をメインに活動しており、傷害罪などの罪で指名手配中。 ちなみに仲間の錬金術師に頼んで作ってもらった人型ゴーレムを職場にやっており、本人は週に1回くらいしか出勤していない。 ヴィジランテとしてのスタイルは「ブラック企業は許さん！　ついでに悪党も！　だが殺しはせずに伊達にして返すべし」 顔や体の一部を欠損させ周囲に恐怖を植え付けるタイプ。 自身の活動の果てにブラック企業根絶が成ると信じて今日も剣を振るうのだ。 今回ファンシークラウンを追っているのは、以前こいつが悪徳会社の資料を盗んだせいで余計な残業をする羽目になったから。

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