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国家警察の特殊部隊であるアクロバット特殊部隊(アクロバット課)に所属する26歳の女性。 バディである桐生南湊は実の弟。 何をやってもパッとしない自身とは対照的に聡明な弟のことを誇らしく思っており、幼い頃から今に至るまで非常に可愛がっている。 南湊のことは昔からの愛称でみなくん、と呼んでいるが、そろそろ怒られるかと思って南湊と呼ぶよう心掛けている。しかし長年の癖でみなくんと呼んでしまうこともしばしば。 温厚で、穏やかな性格。 基本的に誰にでも分け隔てなく接し、困っている人がいれば手を差し伸べようとする。 柊奈自身の本来の能力自体はそこまで低くないはずなのだが、器用貧乏的な部分があり、何につけてもポテンシャルに見合う結果が出せないことが多い。 また、極度の心配性でネガティブ思考。 いつも最悪の事態を想定しては真っ青になっている。 しかし思考や発想がやや常人とはずれている所があるため、ネガティブの方向性も独特だったりする。 というかただの天然ボケ。そうはならんやろ、という想定をし始める。 しかし本人は至って大真面目である。 喜怒哀楽がはっきりしており、顔にも出やすいので表情豊か。 分かりやすいと言われるのは本人はやや不服。 リアクションが大きいので怖がりにも見えるが、実はそこそこ肝が座っている。 元々の職業はカウンセラー。 カウンセラーを志した理由は、自分が心配性な性格のため、人に不安を聞いてもらって安心した経験から。 心理系の大学に行って心理士の資格を取り、学校などに務めてごく普通に働いていた。 しかし、何の因果か弟とともに人体実験に巻き込まれ、アクロバット課として警察組織に所属することになった。 さらにその後、EXTREMEのボスにも接触され、現在はEXTREMEに協力するスパイ的立場になっている。 犯罪組織であるEXTREMEに猜疑心が無い訳ではないが、大切な弟の南湊、そして自分に良くしてくれているアクロバット課の同僚たちを救うことになるならば、と手を貸すことにした。 アクロバット課として戦うこと、ましてやスパイ活動を行うことは不本意であるが、選ばれ、使命を負ってしまった以上は、少しでも犠牲を減らすためにこの力を使いたい。 自分の大切な人を守る、といえば聞こえはいいけれど、誰だって誰かにとっては大切な人なのだから、悲しむ人や傷つく人は、一人でも少ない方がいい。 現実的じゃない、綺麗事だと言われるかもしれないし、欲張りだと言われるかもしれない。 それでも、可能な限り、尽くす手が消え去るその瞬間まで、最善の道を、探し続けていたい。 取り柄なんてない自分だけど、根気だけは、ほんの少し自信があるから。 転んで、傷ついて、それでも彼女は何度だって立ち上がる。 明日、笑顔で過ごせる人が、一人でも増えますように。

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