タグ： ねずみの国のアリス ロスト

藤城 佑 / ふじしろ ゆう 私立大学の工学部3年生で頭はそこまで良くない。 実家暮らしで、祖父と両親、三毛猫1匹と生活している。 3歳年上の兄がいるが、結婚して家も出ている。 お人好しで、頼まれると断れないタイプ。 NOと言えない典型的な日本人。 道端に落ちているお財布なんか絶対に見過ごせない。 困っているお年寄りに声を掛けて遅刻する…なんてこともザラにある。 工業高校に通っていたこともあり、機械いじりが好き。 祖父に譲り受けたカメラをいじるうちに機械に興味がわいた。 ちなみにおじいちゃん子。 写真を撮ることも好きで、被写体は近所の猫だとか、ドライブに行った先での海だとか、大きな入道雲だとか。 人を撮ることもあるが、何だか気恥ずかしいため現像はしない。 高校時代は身長からバスケ部にスカウトされ、断れるわけもなく所属。 少々鈍臭いところもあるが、ある程度体力はついた。 現在は友人に引きづられてオカルト研究会に所属しているが、スポーツ系のサークルから助っ人を頼まれることもしばしば。 また、高校卒業時に免許を取ったため運転要員としても重宝されている。 友人曰く、「あいつは人数合わせの神だ」とのこと。 この性格になったきっかけは幼少期にあった小さな事件。 事件というには大袈裟で、ありがちな話だが。 道端に生まれたばかりの子猫が捨てられていた。 家は動物禁止だったため、ポケットに入っていたお小遣いで猫缶をあげて帰路についた。 しかし何か嫌な予感がして、夕暮れのチャイムが鳴る頃に家を飛び出した。 そこには小さな赤い水溜りと、必死で助けを求める小さな毛玉があった。 それから少年は助けを必要とするものを見捨てることが出来ない。 ちなみに、もう子猫ではないけれどかつての子猫は今もずっと彼の膝の上にいる。

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