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◆庵治 永馬（あんじ えま）　男 app:11/siz:14 職業:用心棒（クトゥルフ2015） 職業技能ポイント:STR×10+EDU×10　→240pt 職業特記:人間や自然界の動物の死体などを見ても正気度ポイントを失わない。ただし、超自然的な原因で死に至った事がわかれば通常通り正気度ポイントを失う。 彼こそは悪魔の子である。 1人称:俺、僕、私（適当にコロコロ変わる） 2人称:君、教祖様 誕生日:12/1 誕生花:キク〈白〉/あなたを慕います、真実を求める、真の愛、誠実な心 性格: 秘密主義で内向的。自ら個人情報を提供することはない。立ち入ったことを聞かれれば、落ち着かなくなる。質問を躱し、会話を誘導する。 それらは、家庭環境が生み出した、怯え、疑心暗鬼、自信喪失からくる、自己防衛だ。 対して、衝動的な面も見受けられる。良いように言えば、思い立ったが吉日。悪く言えば、危険を顧みない。 配慮に欠けた行動の末、不本意な結末にたどり着くこともあることを、彼はまだ知らない。 ho1に対して: 所謂一目惚れに近かった。 助けてもらってから、酷く懐いている。 本人がそれを自覚しているかは、また別のお話。 ◆イメソン ・ヒグチアイ/悪魔の子 　https://youtu.be/WPl10ZrhCtk ・Starset / My Demons 　https://youtu.be/siDO4wo2G9g ・Ashes Remain / On My Own 　https://youtu.be/crb01b5L1RM （蛇足） ◆前日譚 由緒正しき医者の名家、庵治家の四男として生まれた。 庵治家において最も重視されるは、医学の知識の蓄えと、それによる結果のみである。 永馬は、勉強はからきしだ。 昔から、体を動かすほうが好きだった。 一族がそれを許すはずも無く、幼少期より様々な手酷い"いじめ"にあった。 学校はまだいいほうだ。なにせ、実の両親の袖の下で、同級生がやる気なく虐めてくるだけだったから。 家は最も酷かった。 家に居場所は文字通り無かった。物置きで、なんとか暮らし凌いでいた。 飯が与えられることはなかった。野良犬のほうがきっと遥かに裕福に暮らしていた。 兄たちは心配してくれていた。こっそり抜け出して飯を分けようともしてくれた。 だが全てを阻むのは、母と父、それらに頭の上がらない分家の者たちだ。 「うちには三男までしかおりませんわ」 いつしか、それが母の口癖だった。 それでも誰かは見ていた。 近所の誰かしらが、偽善に任せて通報したのだろう。 なんとも命知らずだ。 知らない車の音に、物置からこっそりと覗けば、家の門前に、これまた知らない大人たち数名。家のインターフォンを鳴らしていた。 好機に漬け込む目敏さだけは、両親譲りだったみたいだ。家の人間が応対に来るよりも早く、駆け出した。 「助けてください」 泣く素振りを見せれば、大人たちはギョッと目を見開いたのが、空気を拭う指の隙間から覗いて見えた。 なにせ、両親譲りなのだ。こういうやり方は自分が一番解ってる。 たとえ勉強が出来なくとも、目の前で何度も繰り返されれば嫌でも記憶した。 だから、車の音が聞こえたとき。 咄嗟にそこらの石で足を何度も何度も殴りつけて、膝を土に何度も擦りつけて、顔に砂と血をつけて、ここまで駆けてきた。 腐っても自分は「庵治家」の人間だった。 程なくして、めでたく庵治家の当主夫妻は、育児放棄、ほか余罪のために永馬は離れることに成功した。 面白かった。 これがお前たちの教育の賜物だ、と。 腹の底から哂ってみせた。 いや、長らく笑っていないせいで、笑い方は皆目わからなかったが。 しばらくは、引き取り先の孤児院で、安寧を享受した。 その暮らしの仕方も解らなかったが、向けられたのは可哀想なものを見る視線程度で、大人たちは懇切丁寧に教えてくれた。その視線自体は痒くもなかったが、かけられる偽善の言葉のひとつひとつは、肌に百足が這うようだった。 大人以外と喋る気はなかったので、ほかの子供たちを無視して、勉強することにした。 ねだれば直ぐに用意された医学書をもとに、そこらの蛙やらネズミやらを解剖してみた。 何が面白いのかさっぱりだった。 これが進まされるレールの先だったのかと、酷く落胆した。 興味を失くした医学書をビリビリに引きちぎって、雪のように紙吹雪にした。 少しは気分が晴れた。 その雪の向こうに、ミルクのような甘いブロンドをたなびかせる（ho1）を見た。 この世で初めて美しいヒトを見た。 「庵治さんのとこのご両親、お金を包んで「息子を返してください」って直談判に来たそうよ。それも、ちょっとやそっとの額じゃないって……」 夜中に大人が話してるから、何事かと思ってそば耳をたてたのが幸いだった。 あの悪魔がとうとう殺しに来るらしい。 これは困った。と呑気に考えてみた。 いずれは来るだろうと踏んでいた。 なにせあの男と女は用意周到で、狡猾なのだ。 偽善ぶってる大人たちを、いずれは言いくるめてしまうことは明白だった。 たが、自分も庵治家の人間だ。 策は用意しておいた。 すがる人間を、1人見つけたのだ。 あの雪の中、ベール覆われた謎の彼。 その足のまま、靴も履かずに（ho1）のもとへ向かった 。 何度もわざとコケて、傷を作るのも忘れずに。 「助けてください」と。 ◆関連探索者 ・庵治 宰太（あんじ さいた）男※大正時代 　通過:異説狂人日記 　職業:精神科医 　（医師の家系庵治家の祖先。徴兵に行きたくないがために庵治家の養子になった。） ・庵治 乙ヱ（あんじ おとえ）男※ロスト 　通過:旅館の捕食者 HO2 　職業:ミステリ・ホラー作家 　（現代庵治家の長兄。医者の素質が皆無のため、近い血縁の分家や両親からから酷くいじめられていた。本家と絶縁されていた。死亡。） ・庵治 宰（あんじ つかさ）男 　通過:奇奇怪怪同好会 chapter1 　職業:大学生 　（現代庵治家の次男。医学の道に進み、両親に期待されている。） ・庵治 御酉（あんじ おとり）半陰陽 　通過:クオリアは嘲笑う 　職業:学生 　（現代庵治家の三男。半陰陽であったが、次男の跡継ぎのスペアのため、卒業後、父の命令により男として生きることとなった。） ・エマニュエル・ミィシェーレ 女※中世※ロスト 　通過:ジャンヌの猟犬HO3 　職業:司祭 　（双子の妹。双子を禁忌とする村で、無き者として扱いを受けていた。助けの手を差し伸べてた美しい双子の姉を殺害後、育った村を業火に巻かせた。姉の名前と仕草を奪い、"エマ"に成り代わった悪魔の子。） ・真渓 有馬（またに ありま）女※ロスト 　通過:膿み墜としHO1 　職業:学生 　（本探索者とは実質的な関係は無い。が、作中につけた胎児の名前は"エマ"。） ーーーーー以下、秘匿原文ーーーーー ◆HO 柊 あなたは拝掌教の信者だ。 【推奨技能】目星・聞き耳・図書館・刃物系技能 秘匿：あなたは殺人者だ。 あなたはろくでもない家庭環境で育った。 ＨＯ１と出会ったのはとある孤児院。 あなたは家庭内暴力が原因で、一時的に孤児院へ保護されていた。 保護は一時的なもので、両親が上っ面の反省を見せればあなたは家に帰されてしまう。 そうすれば次は殺されるかもしれない、と当時であったＨＯ 1 へ相談したところ、 彼 /彼女は「自分を救ってくれた神様に祈るといい」と言った。 半信半疑ながら、藁にもすがる思いで彼 / 彼女と一緒に神様へ祈ったところ、貴方の両親はその翌日に失踪した。 そうしてあなたは地獄のようだった家から解放される。 それから、ＨＯ 1 の元にはあなたと同じように助けを求める人々が次々と訪れた。 側でそれを見ていたあなたには、彼 / 彼女の力を信じるには充分だっただろう。 そうして集まった人間たちによって、彼を教祖とする宗教団体「拝掌教」が設立された。 それから相談者の数は一気に膨れ上がった。 増え続ける相談者に、日に日にＨＯ 1 が疲弊してゆくのは明らかで、あなたはどうにかして彼 / 彼女の助けになりたいと思った。 だから嘘をついた。 教団内では「敬虔な信者には神が教祖様と同等の加護を与えてくれる」という教えが広まっており、あなたはその教えに則って「自分にも加護の力が与えられた」と嘯いた。 そうして、相談に訪れたものを虐げる「加害者」をその手で殺し、教団の裏手にある山へと埋めた。 おかげで、ＨＯ 1 の元へ訪れる相談者は半分になった。 あなたが半分殺し続けているおかげで、彼 / 彼女は幾分かましな顔色になったことだろう。 あなたはＨＯ 1 を信じている。 いつしか彼 / 彼女は、この世からすべての悪を取り払ってくれるだろう。 その助けになるのならば、あなたはその手を汚すことすらいとわない。 ・祈りについて ＨＯ 1 が相談者の額に掌を向けて祈りを捧げる。すると加害者は行方不明になる。 現在まで行方不明になった人間は見つかっていない。 現在では週に 2 ～ 3 日、一日につき 4 ～ 5 人の相談者が教団まで訪れる「相談会」が行われている。 ここに訪れる相談者は、教団幹部の「鬼灯」という男が事前に選定している。 勿論あなたには加護の力などないので、祈るふりだけして相談者から加害者の情報を聞き出し、夜な夜な殺しに行っているわけだが。 ・神の加護 ＨＯ 1 が持つ祈りの力を、信者たちは「神の加護」と呼ぶ。 「敬虔な信者には同等の力が与えられる」という教えがあり、集まった信者たちは毎朝熱心に祈りを捧げている。

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