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◯鞍馬式己(くらま・しきみ)/『身裂館殺人事件』HO3：探偵 【樒】：「猛毒」「甘い誘惑」「援助」 ・降り続ける雪を溶かし込んだかのような真白い髪を肩口でさっぱりと切り揃え、辰砂か、或いは採れたてのベリーを思わせる如くに真っ赤な双眸を常に楽し気に細める、中性的な人物。 　常ににこやかな笑みを浮かべており、万事を楽しそうに受け止める。驚くことも怒ることも、悲しむことも寂しがることもあるが、ただ、どれもにどこか仄かな笑みが宿り、それら全てを楽しんでしまっている、そんな美しくも飄々とした、甘やかながら何処か余裕のある笑みを浮かべていることが多い人物。 　日本人にしては背の高い上背と、またその色彩、余裕に満ちた表情と相まって、一見は性別不詳。当人としても、あまり明らかにするつもりはなく、問われれば楽しそうに「君はどっちだと思う？」とにこやかに笑う。ただ、性別・性自認共に女であり、そうして振舞っているのは、純粋にその立ち振る舞いが自身に似合うものであると分かっているから。また、愉快犯な祖父の影響で、それが移ってもいたりする。ただ、性別を別に隠し通したい訳ではないので、それなりに聞かれればきちんと答えはするが、だが同時に、あまりに聞かれ過ぎると隠したくなってしまう、天邪鬼的な一面もある。質が悪い。 ・にこやかで優しい、性別不詳な人物――――の、皮を被った愉快犯にして、スリルジャンキーであり、且つミステリマニア。 　基本的には楽しいことと、そして、スリルがあること、謎めいた事象、不可解な現象、謎そのものが好き。その謎の、不可解な現象を解き明かしたときの爽快感が好きで、真逆に迷宮入りを果たしたときの悔しさが好き。負けず嫌い、の気質がありながらも、負けるのも清々しいから好き。勿論、勝つのはもっと好きさ！ 　普段は快活に、少し悪戯っぽい表情と態度を浮かべることが多いが、自身の興味に引っかかることがあると、猫の皮を遠慮なくぶん投げて、自身の興味があることへと最優先で行動する。 　非常に計算高くはあるが、謎を解くため、スリルを犯す為であれば、それなりの危険は承知の上で遠慮なく首を突っ込んでいく。刹那主義且つ快楽主義。この一瞬を楽しまなきゃ、せっかく生きてるのに勿体ない！　生き急いでる？　そうかもね。 　ただ、自身の容貌や姿などが美しいことも分かっているため、それを下手に傷つけるような無茶はしない――――つもりであるが、結構な確立でそれらがすっ飛び、全身傷だらけにすることもしばしば。まあ、そうなったら仕方ないよね！ ・美しいものを純粋に好んでいるため、自身の容貌が優れていることもしっかりと分かっており、磨くことにも余念がない。ちゃんと好きなものの一つの中に、綺麗な自分がある。 　自分だけではなく、勿論、美しいものや事象、人も好き。なので、そういったものには優しく、また他者と比べると、”美しさ”の定義がそれなりに広義な為に、なんやかんや、人には優しい姿を見せることが多い。必死に生き足掻く人間は、大抵美しいものさ。……まあでも、必死に罪を隠す為に汚く足掻く人間も、面白いからちゃんと好き。だから人は結構好きだよ！　そも、人がいなければ謎が生まれない、ってところもあるからね。ふふ。 　ゆえに、他者に対する肯定感や興味も多大に持っているため、基本的には全てひっくるめれば友好的。だが、中を覗いてしまえば、なところがある。 ・そんな自由過ぎる気質をしている為、まあ当然一般の会社で働くつもりは微塵も無く、現在は自身で探偵事務所を立ち上げ、その所長として若き身でありながらも働いている。 　請け負っている依頼は”なんでも”。失せ者ペット人探し、死体捜索は勿論、浮気調査から、ちょっと一般人では手を突っ込めないような、裏の仕事まで。自身の気と興味が向けば、本当に何でも請け合う。だが、現状はまあ、ぎりぎりのラインで道徳心を保っており、犯罪や法に抵触するような依頼は受けていない。流石に、逮捕されちゃったら面白さもなくなっちゃうからなぁ。 ・生まれは東京赤坂に屋敷を構える旧家、”藤原家”。古くは京、清和源氏から連なった家系の分家ではあり、代々東の都にて主に軍人、官僚などの人間を輩出してきた、かなりのお家柄。幾人かいる親戚筋の人間たちも、皆々揃って各政界や業界、また自衛隊などに所属をしており、それこそ「御国の為に」働いている。 　だが、生まれついての奔放な性格と。そして、彼女のことを大層猫っ可愛がりしていた英国人の祖父の影響で、御家柄たる堅っ苦しい道を歩むことを放り出し、好きに生きている。 　ティーンエイジャー時代には、そんな祖父の影響で、祖父の実家があるロンドンへと幾度か短期留学で訪れており、その影響もあってか、優れた英語能力を身に付けることが出来た。また、拳銃の扱い方も、英国に居る際、護身の為というのと、祖父のほんの少し(？)の悪戯心で仕込まれ、見事に才能が開花。みるみる内にプロ顔負けに上達してしまった。流石にこれに関しては、両親や親戚が知ったら卒倒しそうなので、実は祖父との数が多いナイショのひとつ。まあ、ほら、家族を困らせたい訳じゃないしね！ ・そうして、祖父の実家があったのはロンドンのウエスト・エンドの近辺であり。――――そこは、紛れもない、本場のベイカーストリートの近隣だった。 　その影響もあってか、祖父は彼女以上のミステリクラスタであり、彼女がミステリに染まったもの、ほぼ祖父の家に入り浸り、多感が時季を数多の推理小説や怪異小説、伝記、そうして破天荒な祖父が語る武勇伝を聞いて育ってしまったからである。 　ただ、推理”小説”を好む祖父よりも、実際に興味を惹かれたのは、本当の”事象”で。それこそ、物語を楽しむよりも、実際に謎を解いた方が心が躍った。数多の回転も非常に早く、自由を許してくれる周囲のお陰で発想も柔軟であったため、そんなティーンエイジャー時代に過ごしていた英国で、ふと試しに探偵紛いの遊びをしてみたところ、一つの難事件を解決した経験を持つ。 　”探偵”という職を、物語の中のものではなく、自身の仕事として目をつけていたのはそのころからで、以降、必要となる勉強を様々に重ね、そうして、今まさに、探偵事務所を立ち上げ、探偵として働いている自身がある。 ・ゆえに、本名は藤原樒。だが、かなり奔放に過ごしている自覚はあるため、下手に家に迷惑を掛けないようにする気持ちから、基本的には藤原姓は名乗らず、何となくで付けた鞍馬姓を名乗っている。由来は清和源氏の英雄たる源義経、彼が育てられたという鞍馬天狗から。それを聞いた親戚筋のとあるひとりは、何とも言えない顔で笑った、だとか。 ・イメージソング：「犬姫(女王蜂)」「死神(米津玄師)」「フォニィ」 ・カラーコード：#F12B00　銀朱。#d72500　真朱。 【特徴表】 37：俊敏 44：動物に嫌われる 【フレーバー】 72：夜顔（よるがお） 「妖艶」「夜」 時間が貴方の顔を変えるだろう。計算高く、全てを手繰ろうとし、きっとそれは成功する。皆の心を抱く笑み。誰も貴方の夜の顔に気づかない。また今日も夜がやってくる。貴方の夜が。 42：葉牡丹（はぼたん） 「利益」「慈愛」「物事に動じない」「祝福」 計算高く、損得をまず考える人。それが大切なことだと正しく理解している人。だからこそ損をする人でもある。この世は計算できないものが多すぎる。 61：海棠（かいどう） 「温和」「美人の眠り」「妖艶」「艶麗」 貴方は優しい。皆を包む。天の使者だと言う人も居るだろう。貴方は自分の魅力を正しく理解し、それを行使する。愛する皆のために、幸せのために。 【通過シナリオ】 ・『身裂館殺人事件』HO3 ＜『身裂館殺人事件』HO3：探偵　秘匿情報有り＞ 「貴方は探偵だ。才能の有無は自由だし、有名でも、そうでなくても構わない。やる気もあってもなくても構わない。」 ・好き勝手働いてる為に、探偵としてあまり名が通っているか、と言われれば否。さして名を売るつもりもなく、自身の好奇心と興味が満たされれば、それで十分。そして時折、退屈しないスリルと、あと、綺麗なものが見れれば。 ・けれども、そうして届いた手紙には、酷く興味がそそられた。心が揺さぶられた。なんて――――王道で楽しそう！ 　罠やひっかけ、悪意のあるものだったとしても、純粋に普通に楽しそうだと思った。そうして、其処に謎があるからって。――――解決を託された事件があるんだったら、じゃあ、御期待に応えなきゃだ。 　どういった理由で私を呼んだかは知らないけれど。ふふ、喜んで！　優れた探偵かどうかも知らないけれど、でも、好奇心の面では最適な人間を読んでくれたんじゃない？ 　猫をも殺す好奇心、さあ、思いっきりぶつけて事件と向き合うか！ ・いつの間にか、気付かぬうちにできていた傷は、左鎖骨の下辺り。心臓から、直線上の場所。 　あんまり人には見せたいって思わないから、基本的には胸元があまり開かない服と、念のため巻いた包帯で隠している。 　正直、これも結構気になっているから、時間を見つけてちゃんと調べたい。あんまり綺麗なものじゃないけれど、好奇心はそそられるからさ。 【推奨】 英語/鍵開け など(全て取得する必要はない) 【不思議な手紙】 ある日あなたに手紙が届く。「今この館で殺人事件が起きている。どうかこの館に来てほしい。事件を解決して見せてくれ! 一人も探偵がいないなんてつまらないだろう?待っているよ!館の君の部屋に、ヒントを置いておくね。」 手紙を見た貴方はなんだか妙な引っ掛かりを覚え、館を訪れることにした。 【傷】 貴方は体に「傷」が生まれた。傷は花の模様をしている。真っ黒で、毒々しいこの傷口は、痛みもなければ流血もないのだが... 貴方は漠然とこの傷を隠さねばならない、と考えている。この傷は、他人に知られてはならない。 <傷の位置>をシナリオ開始までに決定しておいてください。(花についてはまだ調べていないため種類はわからない) また、その傷が見えないように、衣服などで覆い隠してください。(例:手→手袋 太もも→ズボン/包帯などで覆うなども可能) ▼目標(達成した場合は生還時に追加報酬) ・『連続殺人鬼』を見つけ出す。 ＜以下、『身裂館殺人事件』SIN情報有り＞ ＜以下、『身裂館殺人事件』SIN情報有り＞ ＜以下、SIN情報＞ 「美しいものって、何よりもソソられてしまうだろう？」 ・美しいものをこよなく愛しているが、その中でも何よりも愛しているのが「宝石」である。 ・純粋に美しいもの、鉱石として好ましい。 　だが、それと同時に、そこに”謎”が加わると、何よりも手に入れたいものへと全ての姿を変える。 ・美しい宝石。それにはどうしたって、幾つもの謎や逸話が憑き物で。その謎を、逸話を、須らく全て自身の手で味わいたい、この目で見て見たいって、思うようになったのは何時からだろう？ 　例えばホープ・ダイヤモンド。45.52カラットの、最高に美しいブルーのダイヤ！　けれど、これらは17世紀、身に付けた著名人たちの多くの身を亡ぼさせた。それは何故？　どうして？　多くのトラブルが語られているけれど、実際にその美しさを手にとってみたときに、私の身を襲うのは何なんだろうか？　どんな呪いが襲い来るのだろうか？　そして――――実際に手にした、ホープ・ダイヤモンドの美しさは如何程に？　ああ、それってすっごく興味深い！ 　例えば、コ・イ・ヌール・ダイヤモンド。105.6カラットの、一時は世界一とさえ呼ばれていたダイヤ！　諸説ではなんと5000年前のもの！　このダイヤを廻って、多くの争いがおこって、血が流れた。今はロンドン塔で静かに眠っているけれど、――――これを拳中に収めたら、一体、誰が襲ってくるんだろう？　誰がこの宝石を求めるんだろう？　どんな血が、流れるんだろう？　そして――――実際手にしたときの、その大きさは？　重さは？　ああ、すっごく気になる！ 　例えば、ラ・ペレグリナ・パール。50.6カラットの、この世界で最大級の真珠のひとつ！　この真珠を持ってると、結婚生活が上手くいかないんだって。それは何故？　一体、この美しいパールが、人にどんな影響を齎しているの？　実際結婚してみなきゃ、その逸話は分からない？　本当に８回も離婚するの？　結婚は興味ナイけれど、でも、その事象にはすっごく好奇心が擽られる！ 　例えば、ブラック・オルロフ！　67.50カラットの、真黒く美しいダイヤ！　悲劇的な呪い、この宝石を所有していた人間は、非業の死や自殺を遂げるって言われている。それは何故？　このダイヤの何が、人を死に追いやるの？　この黒さは、生きたいと願う人の気持ちを、ぐるりと反転させるの？　――――それが、例えば私であったとしても？ ・そんな伝説的な宝石は勿論、身近にある宝石も！　それらすべてが美しくて、それら全てが謎の一欠けら。だから、出来る限りこの手に入れたい。そうして、宝石の中にある謎をみたい、宝石に付きまとう不可解を解きたい、美しきその謎を、さあもっと、私に頂戴！ ・ああきっと、その宝石に身を亡ぼされたって、それはそれで本望なんだ！ 　美しき謎に首を掻っ切られるならば、なんて素敵なことなんだろう！ ◯SIN ＜強欲＞ あなたは盗賊、泥棒などの、犯罪者だ。この館には奇妙な宝石があると聞いた。ぜひ手に入れたいと考えている。 ◆シナリオ中、他人の技能値を盗む (PC、NPC と自分の技能値を入れ替える ) ことができる。一度使うと技能値は元に戻る。 「視界に入る範囲」にいる人物の技能を盗むことができる。 ◆技能値の入れ替えを行って判定を行う場合は、判定ロールを他人に秘匿してはいけない。 ◆泥棒 ( 技能値や物に対しても ) に気がつかれた場合、あなたは全ての技能値が 10% になる。 sin:あなたの宝石への執着は異常だ。宝石を持っている人間を殺してでも宝石を手に入れようとする。 【AF】白紙のメモ 何も書かれていない白い紙。所持している間探索者たちの<SIN>が効果を発揮する。 逆に言えば、この紙を捨ててしまえば探索者たちのSINは効果を失う

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