タグ： 四 次郎

きっと前世で、俺は何か悪いことをしてしまったんだと思う。 でないと、こんな最低で最悪な思いはしなかったはずなんだ。 いつ起こるかわからない喧嘩に怯え、兄によく縋っていた。怒りの矛先がいつ自分に向けられるのかと怯えて暮らしていた。 それは今もそうだ。 唯一俺に優しかった兄は大事だった。 だから、兄だけでも先に逃げてくれて、正直安心している。連れて行って欲しかった…っていうのは、心に閉まっておく。 辛いのが家庭環境だけならどれだけ良かったか。常に偽りの笑顔を絶やさない俺が気に入らなかったのか、標的にされている。小賢しい知恵で、誰にもバレないように、陰湿に。 いいよ、そんなこそこそしなくても。どうせ隠すんだから。笑顔と一緒に傷も隠すから、安心してよ。 嫌いだ、何もかも。 俺のことを見てくれない親も 心が汚いクラスメイトも それを知らぬフリする奴らも 全員何もかも嫌いだ。 「死んじゃえ」 の言葉も、今日も笑顔と一緒に隠すんだ。 趣味・空を眺めること バイクで夜中に遠出して、誰も居ない静かな所で一人でいるのが好き

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