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陸月綾音(くがつきあやね)　陸月神社の娘。父は神社の宮司をしており、その関係で実家の神事にはほとんど参加している。 奉納演武を担当させられるべく、剣の英才教育(居合道)を受けてきたため、日本刀の扱いに長ける。 大学では保全生態学を専攻し、フィールドワークを挟みながら、人間が自然界に与える影響について学んでいる。 ”羅生門”にて、精神力を代償に人間には成し得ぬ剣技を行った。その時の経験を糧にすることで、人類としては最高峰クラスの剣術を扱うことができるようになった。 [綾音について] 喘息持ちで、長時間の運動は苦手。原因ははっきりとは分かっていない。発作を避けるために必要以上の運動はしないので、足もそれほど速くない。体格は並み程度、病弱で運動を好まないため、か弱い少女に見られがちだが、スポーツマン顔負けの力と、無残な動物の死体程度なら全く動じないメンタルを持つ(後者は学科由来の処も多少あるが)。 対外的には前向きな性格で、誰にでも優しい。わりとサバサバした口調で話す。他人への気遣いが上手にできる反面、自分の事は一人で抱え込んでしまう。自分が無理をしていても、それを気づかせないようにするのが得意なため、良くも悪くも“できる人”のイメージを持たれている。どちらかというとダウナーな雰囲気で、目立つのは苦手。大人数でワイワイやるよりは、気心の知れた数人と過ごしたい派。 [学生としての綾音] 保全生物学を専攻。座学の他にフィールドワークがあり、生物分布を調べたり、人工物による環境影響の調査を行ったりする。そのため、生物を見つける/判別するスキルが高く、鳴き声や足跡からある程度の種を割り出せる。 居合道の鍛錬のために武道館を使用するため、剣道サークルとは交流が深い。 フィールドワークの経験があるため、ワンダーフォーゲルやバードウォッチングのグループによくスカウトされるが、他人に合わせて動けるほど体力がないのでそれとなく断っている。 [実家について] 非常に長い歴史を持つ神社”陸月神社(くがつき/むつきではない)”の娘であり、年中行事の際は神事を執り行うことがままある。陸月神社の珍しい神事として、真剣による奉納演武があり、現在は綾音が演武を務めている。 綾音は演武に必要な動きを習得するため、とある居合道の流派に通っており(奉納のための演武も取り扱う流派は存在する)、たまたま相性が良かったのか、演武だけでなく居合の方も身に着けている。 [奉納演武] 模造刀ではない”本物”の刀を用いた神事。以前は祖父が行っていたが、高齢となったため綾音に託された。 黒地に金の刺繍の巫女服を纏い、髪を靡かせて祭壇で刀を操る彼女は一見の価値あり。 なお本人は翌日死ぬ模様。彼女曰く、色々吸われるらしい。 [陸月神社の歴史] 陸月-くがつき-くがつく　満月の際、水もないのに月光に呼応するように大地が光り輝いたことから、神域とされた場所。後にそのそばに神社が建てられ、現在の陸月神社へと至る。土地そのものが御神体であり、聖域とされた場所は神事以外では立ち入り禁止とされている。聖域は一帯が鬱蒼とした深い森であり、昼でも全く光が差さず、動物の声が全く聞こえない。何故か中心地のみ全く植物が生えていないが原因は不明。地元では、あの森に入ると”喰われる”との伝承があり、あまりにも不気味なため入ろうと思う者もほとんどいない。

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