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『お父さん、これ何？』 『これか？　これは男のロマンだよ』 父さんのクローゼットには夢が詰まっていた。 壁一面に綺麗に整理した黒光りするイカしたボディのあいつらはいつも磨き上げられてピカピカだった。 『モデルガンと言っても反動は大きいからな。まずは定番のポンプアクションから始めていこう』 所謂サバゲ―好き人間による英才教育。 俺はこの時間が何よりも好きだった。 小気味のいい音と共に排出される擬似薬莢と、自分の手で精巧な装置を動かす高揚感。 これがとてつもなく堪らなかった。 『こいつはコッキングの仕方がまたいいんだ。格好いいお手本はター〇ネーター2だな。まだ見たことが無いなら一緒に見よう』 中でもお気に入りはシュワちゃんがやっていたあのアクション。 長いバレルを持つショットガンをコッキングレバーだけ持って回し再装填するスピンコックだ。 『お父さんあれ！　あれやりたい！』 『よしよし、もう少し大きくなって取り回しができるようになったら練習させてやるからな』 そんな傍から見たら物騒な話をするのが俺と父さんの日常だった。 ～そして時は流れて20年後～ 「カバー！　父さんそっち敵いる！」 「任せろ！」 そんな教育を受ければこうなるのも当然な訳で、俺は父さんと休日になる度サバゲ―をやりに出かけるようになっていた。 「いってえ！　ごめんヒット！」 『You idiot !(バーカ！バーカ！)』 「葛城親子今なんて？」 『ドンマイって意味だよ！』 これも英才教育の一つ。 基本罵声は「Fu〇k you !」くらいしか使われないので味方がヘマした時『何してんだ！』と叫びたくなったらこう言えという父さんからの教え。 これの影響で無駄に英語の知識も増えたので地味に恩恵を得ている部分ではある。 「くー…今の弾がホップアップしなければ当たってたのに…」 『Enough of excuses !(言い訳ばっか言ってんじゃねえ、タコ！)』 「だから葛城親子何て！？」 『次は当たるって意味だよ！』 今日も仲間に罵声を浴びせつつ、楽しいサバゲ―ライフを送る我が家なのであった。 ----------------------------------------------------------------------------------------- 【設定補足】 幼い頃から父親の英才教育でショットガンのモデルガンの機構に触れていたこともあって、メカニックの分野に興味を持つ。 現在、技術系のエンジニアとして働きつつ、休日に父親とサバゲ―に行くことを楽しみに生活している。 普段は穏やかだが、武器を持って立ち回り始めると若干口が悪くなる。 主に英才教育が元凶。 立ち絵→https://picrew.me/image_maker/152592/complete?cd=Ab2qfoIigb 【特徴表】 ・平凡な容姿(3-10) 　-変装に+20.一度しかあったことがない相手なら相手がアイデアロールに失敗した場合人違いとごまかせる。 ・不屈の精神力(6-7) 　-気絶しても次のラウンドの最初にCON*2に成功すれば治療を受けずとも復帰してそのラウンドから行動可能になる。

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