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現警視総監とは懇意の仲であり、帷に銃を都合してくれたのも彼。持ちつ持たれつの関係。シンプルに仲は悪い。 飄々とした30代前半の男性、染めいた金髪と夜空から丁寧に星だけを取り除いたような暗い目をしている。病的に白い肌と、時代錯誤も甚だしい派手な着物でいでたちからかなり胡散臭い。 一見しただけでわかる異常者だが、口を開けば気さくで騒がしい関西弁の兄ちゃんといった感じ。 メンバーの事を「マイディア」「ディアフレンド」などふざけた呼び方をする。 おじさんと呼ぶとキレる 仕事や用事がない時は、日がな一日アジトでゴロゴロしており駄目大人日本代表といった感じ、意外にも面倒見はよくメンバーの財布や足になることをいとわない。無駄に金払いがいいが資金源は謎。 アジトにでかいテレビとswitchとスマブラを買った人。最近は運動不足解消のためにリングフィットやってる。 心底怪しいが『なんだかんだ気の良い人間で身内には甘い』 「誰がおじさんや！お兄様とお呼び！！」 「マイディ～～～～～アァ？」 「生まれや育ちが不幸やからって、未来まで決めつける必要ないと思うねんな」 「ええやん、俺たち全然救われへんくって、生まれから終わりきってて、こっから先もどうせ地獄みたいな人生がダラダラ続くんやろうけど、それでも、今、笑っちゃダメな理由にはならへんやろ」 ーーーーーーーーーーーーー以下ＨＯネタバレありーーーーーーーーーーーーーー 昼と夜の間、紅の夕日に照らされた世界。 赤く汚れた少年と目が合った、その瞬間、俺は死を覚悟したのだ。 警視総監の隠し子。 現警視総監の愛人とも呼べない女の息子、当然認知などされているはずもないし戸籍もない、生育環境もかなり劣悪だった。 ネグレクトと虐待と貧困の中で育ち、14歳の時に母親をバットで撲殺している。 「はは！ままはざこだなぁ！」 母親の死により自由を手にした少年は血濡れのまま治安の悪いネオン街をさまよいその先で天津義景(悪魔)に出会う。 悪魔はそもそもそこそこ綺麗な顔をした少年を騙して売り飛ばして金にするはずだったとかそんな感じだったと思う。兎にも角にも血濡れの少年を着替えさせて食事を与えて、見事に少年に懐かれる。 意外にもそれなりに頭のキレるガキに売るよりも利用価値があるように感じてそばに置いてくれたら嬉しいなぁ、歳も近いんだろうし……。 悪魔から帷の名前を貰う 夕暮れ、昼の夜の間、夜の帳が落ちる頃に出会ったので、「帷」。 そのまま転がるように裏の世界に来て、煌びやかな金と暴力と策略の世界で生きることになる。帷にとって悪魔は相棒で日常の象徴で、2人で馬鹿みたいな話したり酒飲んであばりたりしている時が世界で一番幸せだった。あの日の夕暮れ、悪魔が声をかけてくれたことが自分のクソな人生で1番幸福な奇跡だと思ってる。 彼の持ってきた盗みや詐欺話をゲラゲラ笑いながらこなして、かつての貧困とは比にならない金と欲の世界で面白おかしく生きていく、こんな人生がずっと続くと思っていた矢先に彼が行方不明になった。 一応極秘ではあるものの警視総監の息子ということで警察の上層部にある程度の無理が効く存在。 帳は義務教育を受けていないので文字が書けない、大人になった今もほとんど書けない。 努力で読めるようにはなったが、彼に貰った「帷」以外の漢字を書く気がないし、現代社会ではそれでも全然困らないと思ってる。 一般常識がない上に育ちがゴミ以下な存在な帷がそれなりに見える大人になれたのは悪魔のおかげだと思ってる。 彼が自分を裏切るはずがないので必ず探し出すし、日常を取り戻す。 悪魔の事は「かげ」と呼んでいた。

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