タグ： そうかるり てふ

. ▍𝙥𝙚𝙧𝙨𝙤𝙣𝙖𝙡 ￣￣￣￣￣ 依頼者の前以外では間延びした猫撫で声で話す。ぶりっ子という言葉に如何にもあてはまるような性格と言動。 誰とでも距離の近い様に見えるが、ある程度まで近づいたらそれ以上は近づかないし近づけない。余計な情を掛けてしまわないように。いつでも切り捨てられるように。 勿論嫌いなわけじゃない。友達だっているし大切な同僚も恩人もいる。ただ自分の方が優先度が上。それだけ。 その点、性格が役立つ。ある程度話しやすくて友好的だが好き好んで仲を深めようとする人はいないから。 裁判に勝って犯罪者だろうと凶悪犯だろうとこの世に放つのが蝶の本分のため仕事にはストイックで真面目。弁護士としての評判もそこそこ ▍𝙤𝙩𝙝𝙚𝙧𝙨 ￣￣￣￣ ▽白鳥遊馬 距離を詰めるつもりはなかったが話す時間が長くなるにつれて割と仲良くなった。 良い人だと思うし、友人である。だからこそ、そのうち距離を置かなければいけないと思っている。大事な友人を自分と同じ悪者にはしたくないし、誰かの力を借りたいわけじゃない。 ▽近嵐梟弥 仕事はできるのである程度頼りにはしてもらえてると思うっている。 自分で事務所を立てるよりは元ある場所に入った方がある程度顧客がいて、信頼度もあり、依頼が入りやすいだろうと思って入った。 所長のことは仕事面で尊敬してるし信頼もしてる。 ▍ 𝙥𝙖𝙨𝙩 ￣￣￣￣ ▽ᴄʜᴀᴘᴛᴇʀ1 父は弁護士だった。母も同じく。 2人はそれぞれ別の事務所を持っていて、常に真実を追い求めていた。 どんなに不可能と言われた裁判でも依頼人が無罪であると判断したら2人は必ず裁判に勝った。 そんな2人は両親でありながらそれ以上に憧れ、畏怖すら抱くほどの存在だった。 もしかすると蝶が抱いていたのはそれ以上だったのかもしれない。 　　　　　　　　｢信仰｣ そう呼んでも何ら差し支えないほどに蝶にとって2人は大きな存在で、いつだって正義のヒーローだった。 だから許せなかった。 父が罪を犯した？？そんな訳が無い。だってあの人は聡明で高潔な私の憧れの全てだったから！！ 幼いながらも必死に父の無罪の証拠探しに駆け回った。絶対にやってないと思ったから。 きっと帰ってくる。そう信じてが無我夢中で父を追いかけていた時に突然突きつけられた訃報。 納得できるわけがなかった。 父が自殺？酷い尋問？なぜ？ それよりも何より先に浮かんだのは恨みの感情だった。 憎い。私から父を奪った人間が、 恨めしい。父の死を許したこの世が、 口惜しい。なぜ何も出来なかったのか、 この世が憎くてにくくて仕方がなかった。私の全てを貶し壊して汚して殺した世界が！！！！ だから決めた。 私がこの世を壊してやろうと 父の復讐を誓った。 犯罪者でも何でもどんな極悪犯だろうとゴミ屑だろうとこの世に放ってやる。 こんな世界壊れてしまえ。汚されてしまえ。殺されてしまえ。 父と同じ正義のヒーローの道には行かなかった。この道が間違ってると知っているから 父の道は汚せない。 でも私はやめない。父と別の道を往くことになったとしても、ヒーローになれなくても！ それでも私はあの日、この世に復讐を誓ったから。 ▽ᴄʜᴀᴘᴛᴇʀ2 母とは疎遠。 以前は母も同じく尊敬の対象だったが父の死をきっかけに二人の関係が変わった。 父を奪ったこの世界に復讐を誓う娘と法の番人として母として、そして娘を狂わせた夫の妻として、道を間違えた蝶を正そうとする母。 度々二人は互いの正義のために争い、ぶつかり合って来た。そのたびに親子の間には大きな亀裂が入っていった。 「復讐なんて間違ってる」 『私は何も間違っていない。父上の殺害を容認している母上とこの世界が間違っている』 「貴方に弁護士は務まらない」 『弁護士が務まろうが務まらなかろうが関係ない。私はもう弁護士になりたいわけじゃない』 「あの人はそんなの望んでいない」 _________________________________ そう母が口走ったとき、蝶の中で母に対するすべてが壊れた。 お前が、お前が、父上を見捨てて、このゴミの掃溜まりのような世界を容認する。穢れたクソ女が 父上の気持ちを推し量ろうだなんて、烏滸がましい腹立たしい虫唾が走る！！！！！！！！！ あの方はお前なんかと違っていつもすべてを見通していて、すべての人間に寄り添い、正義の下で救われない人々に手を指し伸ばす！！！ そんな方だった………………… そんな父上の気持ちをお前が謳うな！！！お前みたいな人間が土足であの人の心に踏み込むな！！！！！！！！ 嗚呼憎い！！！憎い！！！父上を見殺しにしたくせに、お前が殺したも同然なのに！父上を汚す目の前の女が許せなかった！！！！！！ だから私は手を出さずにはいられなかった。 _________________________________ 蝶は初めて母を殴った。 そのままその日、蝶は自分の通帳と財布と携帯だけを持って家を出た。 母のことはそれからは何も知らない。 ▍𝙤𝙧𝙞𝙜𝙞𝙣 ￣￣￣￣ ▽送荷 送り届ける荷物。 ▽瑠璃蝶 瑠璃蝶草(ロベリア)から。 花言葉｢いつもかわいらしい｣ ｢悪意｣ ---------------xからの告白ネタバレ------------------- ●ニョグタの退散の呪文

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