タグ： 秘匿みるきー風味の華麗なる一族 泡沫のアリアは、君と哭く

特徴名：大切なもの⇒失った弟とお揃いのペンダント 経験： 泡沫のアリアは、君と哭く⇒大切な人と、みんなと生きることができる、これからもずっと。 幕間： 投擲⇒弟と練習した HN：かんな 私は弟を殺したことがある。 この手で、自分の愛する弟を殺したのだ。 母はそれから私を見る目が変わった。 そんなのは当たり前だ、私が弟を殺したのだから。 母への罪悪感から父にギリシャに誘われたときも、母についていったのだ。 2人になると母はいつも罵声を浴びせながら、たくさん私を殴ったり蹴ったりした。 あぁ、でも煮え湯をかけられたときはさすがに泣き叫んでしまった。 今でも火傷跡が顔に残ってしまっている。 さすがにこれは母も堪えたらしく、それ以降一切私に関与しなくなった。 でも、まるでいないものかのように扱われるのは、あまりにも辛かったかもしれない。 気が付けば前髪の一部が白くなって、色が戻らなくなってしまった。 あぁ、あと何度か首を絞められたから首の跡も消えなくなってしまった。 さすがに目立ちすぎるから、毎日包帯を巻いているけど少し面倒だとは思っている。 そんな時に出会ったのが、理久だった。 理久はこんな私に笑いかけて、ギリシャ語で何かを言った。 それが何かわからなくて、必死に辞書で調べた。 多分意味は『私はずっとあなたに会いたかった』だったのかな？ よくわからなかったけど、何故だか胸が締め付けられた。 きっと理久はこんな私に神様がくれた使命だ。 弟を殺してしまった私に、新しい弟をしっかり守らなきゃいけないという使命。 理久を失ったら、私には何も残らない。 それから、ギリシャ語の勉強をしてそれを活かして翻訳家になった。 最近の母は話してはくれるけど、未だに目は合わせてくれない。 でも大丈夫、私には理久がいる。 お父さん、見ててね。 今度こそは失敗しないよ。 大丈夫、大丈夫だよ。

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