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芸術家（画家）ベース ＊人物 遊星（ゆうせい）という双子の兄がいる。 ふたりは孤児院で育った。 頭のいい聡明な遊星と、頭は悪いが愛嬌のある銀河。 ちぐはぐだけれど、ふたりはいつだっていっしょでとても仲が良かった。 遊星は銀河の描く絵を愛していたし、銀河は遊星の紡ぎ出す音楽を愛していた。 ふたりは宇宙が好きだった。いつかふたりで宇宙に行こうと約束をした。 宇宙に行って、地球を見下ろして、裸足で星々の間を駆け巡り、宇宙人と友だちになって握手をしよう。 しかしあるとき、遊星は高熱を出し、突然耳が聞こえなくなった。 それが原因で、遊星は大好きな音楽をできなくなった。 音楽を愛していた彼はひどく絶望した。 遊星は笑わなくなった。銀河は遊星を笑わせるためにたくさんの絵を描いた。 けれど、一度も以前みたいに優しく微笑むことはなかった。 そして、ふたりが10歳になった年の冬、銀河がいつものように目を覚ますと、遊星の姿がなかった。 施設の先生が言うことには、遊星はひとあし先に宇宙船に乗って行ったそうだ。 宇宙の技術であれば、遊星の病気を治せるかもしれないから、とそういうことだそうだ。 銀河は平気だった。 銀河は毎日絵を描いた。そして、施設の先生に頼んで遊星に渡してもらったのだ、へたくそな手紙を添えて。 返事はこない。 けれど、銀河は毎日毎日絵を描いて、たわいもない日常を綴った手紙を添えて、毎日毎日送った。 けれど、返事はこない。 それもそのはずだった。遊星はあの冬の夜、自殺を図ったのだから。 同じ双子なのに、毎日幸せそうに大好きな絵を描く銀河と、音を奪われ、無音の世界に閉じ込められてしまった自分。 彼は耐えられなかった。世界を恨んだ。そうして、彼は死んだのだ。 施設の人間は、頭の悪い銀河はきっと遊星の死に気づかないとそう思っていた。 しかし、彼女は知っていた。 手紙と絵がゴミ捨て場に捨てられていることも、遊星が宇宙船に乗ってないことも、 遊星が自殺してしまったことも。全て、知っていた。 どうしてか、なんてわからないが、知っていたのだから仕方ない。 それでも、彼女は馬鹿のふりをした。気づいていないふりをした。 そうすることで、自分を騙した。真実に蓋をした。見て見ぬふりをした。 だって、約束したから。ふたりで宇宙に行こうって。 彼女は今でも毎日絵を描いて、少し上手くなった字で手紙を書く。 それだけが、彼が生きている証明なのだ。 「ギーーーーーーーーン！！！あたしふでさきぎんが！ペンギンって呼んでいいよ！」 「遊星元気かなあ、あたしも早く宇宙に行くんだ！ギンギーーーーーンッ☆」 「いつか遊星の病気がよくなったら、約束したことぜーーーーーーーんぶやるの！抜け駆けしてたら許さないんだから～～～～～～～～！！」 ＊特徴表 25:鋭い洞察力 優れた感覚の持ち主であるため、<目星>に+30%。 53:失敗は発明の母 技能ロール「96」以上の目を出して「失敗」した際、ただちに特別な経験ロールを行なう。 失敗すれば0ポイント、成功すれば1ポイントの技能ポイントを得る。 ＊履歴 ギャミ〜!!!『N＝R＊×fp×ne×fl×fi×fc×L』

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