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　 かいぶつたちとマホラカルト　HO鬼 鬼ﾋﾟ 【特徴表】 ・3-6 格闘センスの持ち主 　キック、組み付き、頭突きの基本成功率が50% ・急所を見抜く 　貫通の確率が1/2になる(最大40%) 　普段は建設や機械製作など、日雇いで工場に行っては小遣い程度に金を稼いでいる。住居は組織のアジト。 　四肢が機械で出来ているため、身長のわりに体重がでかい。操るのには苦労せず、常人の何倍もの力を発揮できるがそこそこ繊細で、毎日欠かさずメンテナンスをしている。 　自他ともに全肯定マン。如何な矛盾があろうと、人の在り方を決して否定しない。 【通過シナリオ】 ・かいぶつたちとマホラカルト-HO鬼 ・ココロコネクト（KPC） ・ここが噂の○○しないと出られない部屋！？ ・あなたのためだけの終末（if） ＊以下HOバレあり 　“鬼”の話をしよう。 　人は救世主を求めるものだ。デウス・エクス・マキナを鼻で笑うくせに、いつだってそれを待ち望んでいる。___機械仕掛けの神様。いや、自分の場合は、機械仕掛けの鬼。 　尋常ならざる力で、あるいは人並外れた力で凡人を「救う」なら、神だって鬼だって変わらない。 　初めては教会の神父様だった。教会の斜陽を救うための殺人。 　その次は大企業の代表取締役の息子。復讐と怨嗟を断ち切るための殺人。 　その次は曲芸師。派手な見世物を作るための、究極の芸術に至るための殺人。 　その次は一般人、その次は同業者、その次は、次は、次は次は＿＿＿ 　それは数奇な巡り合わせ。全ては「殺人」という形で決着し、手を下したのは紛れもない彼である。ただ、彼による自発的な殺人、つまり私怨によるものや報酬目当てのものなどは一件も無い。殺してほしいと言われたから、と彼は言う。あちらから舞い込んできたのだと。だから殺した、と。 　やがて、彼は逮捕されて囚獄され、死刑囚と相成った。 　それも瞬きの間に終わり、今度は犯罪者グループの荒事担当になった。自分は今日も「暴力」である。自分は今日も「鬼」である。 　そのような血みどろの人生を送っている彼の素性は気が抜けるほど陽気なもので、顔を合わせれば笑顔を振り撒き、話をすれば自他の全てを肯定する。 　殺してほしいと願った人は正しい。偉い。自分ではどうにもできないことを、他人に頼ったのだから。 　自分を捕まえた警察は正しい。偉い。人々にとっての脅威をきちんと捕まえて、仕事を全うしたのだから。 　自分を拾った組織は正しい。偉い。自分たちに欠けているものを補おうと、最善の手を選んだのだから。 　そして、その提案全てに頷いた自分は正しい。偉い。 　ガション、と機械の腕が鳴る。暴力の化身、災禍の象徴。自分が鬼たる所以の第一歩。自分の命を繋いでくれた恩人の遺産。 　拾って助けてもらった命だ。幼い日に無くなるはずだった命だ。そして、別に自分は助かりたかったわけではなく、助けようとする人の願いに応えて、助かっただけだ。 　あの時消えかけた命が繋がれた時点で、自分が他人に望まれたものに「成る」のは当然である。 　そのせいだろうか。「自分が生きていようがいまいがどうでもいいし、自分の価値や在り方や意味は他人が決める」のだ。 　だから、彼は暴力だ。 小ネタ:アケビが好き。

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