タグ： アイル探索者 ようこそ！迷冥市役所都市伝説課へ！-2022.6.10,17,24

「荒事などとは無縁に見えるのに現場にいることの多い職員」として早々に名前が挙がる女、それが橋姫だ。 見た目は20歳余。だが実際はそれより若いとか、むしろその倍だとか、あるいはそれ以上だとか。 色々な噂をされるが、橋姫はそれを気にかけない。あの日数を数えるのをやめて以来、橋姫自身も自分の年齢など忘れてしまったからだ。 淡々と仕事をこなす彼女は、その仕事内容に触れないのであれば、模範的でステレオタイプな所謂「役所の人間」だと言っても過言ではないだろう。 ただ、古参の職員の一部は彼女の素顔を知っている。彼女がその能面のような表情の奥に隠した、狂おしいほどの激情を。彼女が何故、そうも自らを押し殺すのかを。 （罪悪感、後悔、贖罪の渇望、守護、決意） 職業ベース「兵士」です。個人的な技能として日本刀を選択。 【制作元ネタ】 源氏物語第四十五帖　『橋姫』 この巻の終盤で薫の君は自らの出生の秘密を知り、しかしそれをひとり胸にしまい込もうとする。 →HO2の都市伝説としての出生の秘密を知りながら、それを誰にも打ち明けずに胸に秘める姿に重ねて。 また、橋姫の一面である「外敵の侵入を防ぐ橋の守護神」を、HO2の存在を危うくする"外敵"からHO2を守ろうとする姿に重ねて。 シャツの柄は源氏香の橋姫の模様を組み合わせたもの。 平家物語　『剣巻』より抜粋 一条大宮なる所に、頼光聊か用事ありければ、綱を使者に遣はさる。夜陰に及びければ鬚切を帯かせ、馬に乗せてぞ遣はしける。彼処に行きて尋ね、問答して帰りけるに、一条堀川の戻橋を渡りける時、東の爪に齢二十余りと見えたる女の、膚は雪の如くにて、誠に姿幽なりけるが、紅梅の打着に守懸け、佩帯の袖に経持ちて、人も具せず、只独り南へ向いてぞ行きける。 →容姿を二十歳余りの色白、シャツの模様の色を紅梅色に。 加えて橋姫の「嫉妬の鬼」の側面から、瞳の色は「嫉妬」「怪物」の意味を込めた緑に。 嫉妬に狂う女は自らを只人から鬼に変え、悲嘆に狂う女は亡き幼子を只人から都市伝説に変えた。重なる部分もあるのかもしれない。 また、これを元とした能『鉄輪（かなわ）』及び能面『橋姫』が存在することから、普段の表情を「能面のような顔」とした。 APP9なのは、表情があまりに変わらないため接した人に恐怖を与えかねないという方向で解釈した。 持たせた太刀は銘安綱の写。本歌は源綱が橋姫の腕を切ったとされる刀・髭切に仮託される実在の日本刀。 支給されたライフルより太刀の方が使い勝手が良いらしく、こちらを使うことの方が多い。 End.5 ようこそ！都市伝説化へ！　都市伝説として生きます。檸檬と共に。

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