タグ： 咲亜d

5/5生まれ OD、煙草、酒、男に女とロクな生活をしていない。低体重気味で脱ぐと肋が少し浮いて見えるのがコンプレックス。精神疾患持ちで、向精神薬を愛飲している。バッチリ家庭崩壊済みで、父親は殺人、母親は万引き常習犯の家庭に育った。父と母はいさかいが絶えず、日々怒号と暴力が隣り合わせな生活をしていた。中学を卒業し、高校に入学した初日に父親が母親を殺した殺人犯として何度目かの逮捕。学校中で殺人犯の子供と後ろ指指されるようになった。そこから噂に尾ひれが付きまくった結果、大先生自身まで殺人者として扱われるようになる。この頃から自殺未遂を繰り返すようになり、当時付き合っていた男に付き添われて病院に行き、精神疾患だと診断された。治療費や薬代を出してもらい、何度も説得されて学校は評定ギリギリで卒業した。しかし卒業と同時にその時の男が海外転勤することになり、着いていくワケにも行かないので別れた。今はどうしているのか全く知らない。 一応なんとか高卒で就職したものの、職場の人と壊滅的に反りが合わず半月くらいで辞めて、ふらふらとバイトやなんかで生きていた。金が無くなったら夜の町で適当に男や女を引っかけ、ヤって金品を盗んで生活している。最近は専ら盗んだ金で生きている。 ある町を今のテリトリー(庭)として使っていた時、ぐるちゃんとエンカウントするようになる。最初は偶然だと思っていたが、数回目ともなるといい加減気付き、ぐるちゃんを発見すると「あ、居るわ」くらいの感覚でごく自然に歩くスピードを変え、裏道やら何やらを駆使して避けていた。 でも何だかんだぐるちゃんが気になって庭自体は移さずに生活していたら、過去に盗みを働いたヤツに捕まってしまう。ボロいビルで暴力を振るわれ、痛がる素振りこそしていたものの、親とかに暴力を振るわれてたし慣れていて「はよ終わらんかな」とか思っていた。その途中でぐるちゃんが乱入し、ビビり散らす。しかし暴力を振っていた男の何が何だか分かっていない様子を見て「はーん、仲間ちゃうってことは敵が増えたワケやないな」と納得する。しかし怖いモンは怖い。 「俺のKatzeにならんか？」と言われた時も(どうせそのうち捨てられるだろうし、金持ちの気が向いてる内に道楽に乗るのも面白いな、いい生活出来そう)と思い、逃げることも無くぐるちゃんに連れられ、ホテルまで行った。なぜ避けたのかと言う問いに対し、「逃げるも何も…アンタみたいなん釣ったら僕が死ぬかもしれんやん。まぁ別に死んでもエエけど、痛いのは嫌やで」といけしゃあしゃあと言ってのけた。 ｢随分といい生活をしているようだな？｣と皮肉ったらしく笑われるが、本人は全く意に介しておらずスルー。「おかげさまで、楽しい生活しとりますわ」って皮肉にそのまま返す心の強さを持っている。｢無差別に痛めつける趣味はない」と言われ、一旦この場で死ぬことはないだろうと肩の力を抜いた。｢俺のものになる気はないか？不自由はさせんぞ｣って不敵な笑みを浮かべるぐるちゃんに対し、投げ渡された紙袋を受け取り、大先生は「なんや、アンタのモノになれば僕を満足させてくれるん？」と嗤った。 (絶っ対出来ねぇけどな)って内心笑いながら。

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