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［ステガノグラフィ・HO2］ 背が高く細身で不健康そうな化学教師。 比較的暗く冷たい性格。教師としての仕事はきちんとこなすが、生徒には必要以上に関わろうとしない。 人と常に物理的に距離を置きがち。マスクを気にしたり喋りかけてくる生徒から少し顔を背けたり、と潔癖症の片鱗が伺える。 呼吸器に持病があり、度々保健室に足を運ぶ姿が見受けられる。……何故か寝袋と一緒に。 「……はい、質問？……………そこは教科書にちゃんと書いてあります。しっかり読みなさい。」 「スキンシップの激しい方は、嫌われますよ」 「寝袋……どこにやったっけ…………」 「ぅ……ぁ……………、先生、すみません、またお邪魔します、けほっ、」 (以下、秘匿HO情報を含む) あの顔が脳裏に焼き付いて離れないのだ。 体調不良の人を見ると、自分が原因なのでは、と怖くなる。 父が死んだのは自分のせいなのだと思った。 自分が口にした食べ物をそのまま口にしたから父は死んだのだと。その時の父の体の冷たさ、母の体の温かさを嫌に覚えている。 自分の唾液が人体に害を与えるものなのだとしたら、他の体液にも害があるのでは？ そう思うと気が気じゃなかった。 父が死んだ事件がきっかけで孤児院に預けられることになったらしいが、孤児院での記憶はない。母はどうなったのだろうか。 新しい家で過ごすことになっても自分に対する恐怖はあって、日常を共に過ごすことはなかった。僕を引き取ってくれた家の人にはよくしてもらった。僕の考えを尊重してくれたし、発作を起こして倒れた時にはすぐ病院に連れていってくれる、優しい人達だった。だからこそ、僕のせいで壊してしまうのが怖かったから最低限の関わりに留めたのだ。 人と距離を取り、常にマスクを付け長袖長ズボン。排泄はなるべく人とタイミングをずらし、使用後は必ず掃除をした。 周りからは『潔癖症』なんて言われる言われるけど別にそういう訳じゃない。僕は僕のせいで誰かが傷つくのを見たくないだけ。それが自分を守れる一番の手段だった。 周りからしてみれば自分の行動は奇妙なものだというものは十分分かっていた。目を付けられるのにそう時間はかからなかった─もしかすると、記憶が無い間も既にこういう生活だったのかもしれないが─。人を執拗に避けているのが気に食わなかったのだろう、集団でのいじめにあった。殴られたり蹴られたり、潔癖症と勘違いされたせいか汚いものを持ってこられたりした。夏場に体育館倉庫に閉じ込められた時は、熱中症と発作が併発して流石に死ぬかと思ったが。 僕は生きていていいのだろうか。 生きているだけでだれかを殺してしまうかもしれないのに。 そこにいるだけで周りの人を不快にさせるのに。 でも、死んだとして。その後はどうなる？ 別に死ぬのが怖いわけでは無い。 自分の肉体のその後が怖い。 例えば、自殺した後の自分の遺体は？燃やされた煙は？燃え残った灰や骨は？毒が残ったままで周りの人に悪影響を与えるのでは？ どうやら生きても死んでも人に迷惑をかけることには変わりないらしい。 僕はなんて屑だ。 【補足】 ・自分のせいで人が死ぬのを見たくないから、人を執拗に避けている。 ・人と親しくなれば人を避けにくくなるため、人に対して冷たい態度を取り、嫌われようとしている。 ・自分が把握している以外のものには大抵触れたがらない。 ・上記の行動から、『潔癖症だ』とからかわれ、酷いいじめに合うが、その辛さよりも自身が人を殺める可能性に対しての恐怖が勝っている。とはいえ痛いのも苦しいのも嫌い。 ・いじめの一環で、真夏の体育倉庫に閉じ込められたことがある。熱中症と発作が併発して症状が悪化し、死にかけた。汗の量が酷くなるので夏が嫌い。 ・冬は空気が乾燥して呼吸器の発作が酷くなるから嫌い。 ・希死念慮があり、生きているだけで人に迷惑をかけたり不快な思いにさせてしまう自分は死んだ方がいいのだと思っている。 ・処方される薬はもちろん、土居の優しさに酷く依存している。 [経験シナリオ] ステガノグラフィ [カラーコード] #80ABA9 (以下、ネタバレ含む) [後遺症] 肌が異常に痒い。見てみれば肌の一部がまるで爬虫類のようになっており、額に三日月型の印が刻まれていることに気がつく。APP-1 永久喪失。 また、蛇のような硬質な肌を一部手に入れたことによる装甲1。しかしその肌を他者に目撃された場合他者にSANc(1/1d3)が入る。

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