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愛里　いちじく（アイザト　イチジク） コイバナだい好き中学1年生。恋や愛の話となると目の色変えて飛んで来る。学校内の噂にも詳しく、学校内の恋愛スキャンダルは自作の「アイ・ノート」と呼ばれるノートに逐一書き連ねてる。本人曰く「愛の研究をしている」とのこと。恋占いなんかも大好きで、ノートに占いの仕方が幾通りも書かれている。 噂好きで、話すのも聴くのも大好き。恋愛の噂となると、真実がわかるまで猪突猛進に探りまくる。そのため、鬱陶しがられていることも少なくはない。見た目は割といいだけに、そういうところの下衆さがさらに際立っていて、典型的な”残念な美少女”。そのせいか、本人の浮いた話は聞こえない。 女の子が好きなものは全般好き。裁縫部に入っていて、恋愛ごとに夢中になっている以外の時間はリボンやフリルのついたドレスを作っている。作った後は、お気に入りのもの以外は大体演劇部に寄贈している。 2019/12/23 Morbus Averitas　生還！ ーーーーーーーMorbus AveritasHO1情報－－－－－－－－－－ 少し過保護だが優しい両親のもとに生まれた。幼少期はあまり自己主張しない、落ち着いていて、ふとした瞬間は人形のような表情をしている子どもだった。 小学3年生のときに、一時期誘拐されていた過去を持つ。 誘拐犯は子ども好きの男ではあったが、子どもに性的指向を持ってはいなかった。しかし、ある日デパートで見かけたいちじくに一目ぼれ。気づいたら家に持って帰ってしまっていた。正気にもどったときには焦ったが、今更どこかに返すわけにもいかず、またいちじくも何故か男に対してあまりに無防備で無抵抗であったため、そのまま奇妙な同居がはじまってしまう。 男は自分で家に持って帰ってしまった手前、罪悪感からいちじくにできるだけ過ごしやすい環境をと、いちじくの身の回りの世話すべてを行う。そのうち、いちじくの世話を行うことが、社会のストレスのはけ口となっていき、どんどんいちじくにのめり込んでいく。まるでいちじくをお姫様のように扱うようになり、服を着せるのも食事をするのも全て男手ずから行うようになる。しかし、裏では警察の捜査が行われており、奇妙な同居は3か月程度で終わりを迎える。警察が踏み込んだとき、豪奢なドレスを着て、天蓋付きのベッドですやすやと眠りこんでいるいちじくが発見された。 いちじくは無事保護され、逮捕直後は暴れていた男も時間がたつにつれて大人しくなり、いちじくには二度と会わないという制約のもと、刑務所にいくことになる。それ以来、いちじくは男に会っていない。 家族のもとに返されたいちじくは、大分過保護になった両親のもとで、平和な日常が戻ってきた。しかし、あのまるで幻のような3か月が忘れられず、男がどういう人間だったのか、自分なりに事件のこと、男のことを調べはじめた。「ロリコン」「現実とアニメの区別がつかなくなったオタク」など散々な言われようをした記事が目立つ中、男がいちじくに性的な接触はしていなかったことから、「真実の愛」など言われるような記事を見つける。”愛”という言葉を知ったいちじくは、狂ったように愛について調べはじめる。普通の人間だった男を狂わせた”愛”とは何かを見つけるために。そして調べてたどり着いたのは、”愛”が男を狂わせたのではなく、元々”愛”とは狂気である、という結論。いちじくは男の”愛”が心底羨ましくなっていた。”愛”に犯された男の幸せそうな表情が忘れられない。自分も”愛”を見つけることが出来れば、あの男のように狂うことができたら、それは心底幸せなことなんじゃないかな。 真実の愛とは狂気である。わたしもいつか狂気に身をゆだねて、わたしのつくった綺麗なドレスを、わたしのお姫様に着せて、自分を破滅させるほどの愛に狂いたいと、お姫様のドレスをちくちくと縫いながら思っている。（正気度は50あります）

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