タグ： 冥婚奇譚

▽背景 某大手研究施設で幹部職に就く両親を持ち、自身もまた管理職として働く研究者。 研究資材やデータ、論文に囲まれる両親と共に過ごしたお陰か、幼い頃からゲームやおもちゃ感覚で様々な学術に触れ、小学校に上がる頃には各分野の理論や定義を理解出来る子供になっていた。 研究に明け暮れる両親の職場に連れられる事が多かった事に比例し大人と接する機会が圧倒的に多く、それ故に同年代の子供達とは馴染むことが出来ず。唯一心を開いて接していたのは同じ両親の元に生まれた弟のみであった。新しい研究の話もお気に入りのゲームやアニメの話もなんでも話せた弟であったが、ある日根治した前例の無い病を発症してしまう。今日明日というわけではないもののそう遠くない未来に向け徐々に進行し身体が動かなくなり衰弱していってしまうこの病を知って絶望した彼は、この先の人生全てを費やしてでも弟の命を救う方法を研究することを決意。持ち前の頭脳に更に知識を詰め込み応用を利かせながら、気付いた頃には異例の若さで医療部門の研究室管理職となっていた。管理職である以上人とのコミュニケーションは避けられず、また中間管理職であるが故の面倒な意見や要望もそれなりにあり、理論立てて会話し場を収める術が学生時代よりは身に付いた。(当人比)(職業P/言いくるめ) 医療機器、医薬品、治験施設など医療に関わるあらゆる分野の研究を行う部署であり、その全ての管理者として医学や薬学、生物学等の知識を持つ。(職業P/医学、薬学、生物学)また、常に日進月歩の世界であるこれらの分野で最新知識を得るべく新たな論文や学術誌には欠かさず目を通している。(職業P/図書館)知識や理論をもっての管理職だけでなく彼自身実際の研究や機器作成も行っており、コンピューターを始め電子機器の扱いにも精通している模様。(職業P/コンピューター)趣味レベルの研究から大きなプロジェクトまで行ってきた経験から、細かなデータや成果物、研究対象の変化を注意深く観察する習慣がついている。(職業P/目星) 基本的に研究漬けの日々ではあるが、成果発表や取引等の際には人前に出る事もあり、それがただの学術発表だけでなくパーティー会場のような場である事もしばしば。本人の研究実績は勿論のこと、人目を引く容姿である事も相俟って煌びやかな場では甚だ不本意ながら人に囲まれてしまう事が多く、自分に関連しそうな話題や気配を避け、人垣を掻き分け人波を躱しながら素早く会場から抜け出す術を身に付けざるを得なかった。ちなみにこの素早い動きは彼自身の趣味であるオタ活内でも非常に役立っている。(興味P/聞き耳) また、職業柄もあり元々の気質もあり基本的には超がつくほどのインドア派。仕事外でもPCやスマホ、タブレットに触れている時間が多く、ネットサーフィンをする中で所謂オカルト的な分野にも触れる機会を得た。論理的に考えてありえないだろうと理解しつつも、時には暇潰しに超常現象を理論立てて説明出来るか思考や検証したり、時には行き詰まりかけた研究に関してインスピレーションを得たりなど、存外楽しんで活用している節がある。(職業P、興味P/オカルト) ▽お金が必要な理由 長年続けてきた弟の為の研究が大詰めとなっており、あと一息と希望に手が届きそうなところまで来てるもののとある問題が生じていた。今ある研究を完成させる為に必要な研究資材が判明したのは良いが、極希少なものであり取り寄せるにも当然ながら莫大な予算が必要となる事も合わせて判明。両親が幹部とはいえ施設の研究費を自由に使える筈もなく、真っ当に費用申請すれば上役達が頭を抱える羽目になる事は間違いない。会議に会議を重ねて費用の申請許可が下りるのが先か、代替できる研究資材を見付けられるのが先か、あるいは別の手を検討するのが早いか…と思考を巡らせていた最中、研究施設に附属している病院に入院中の弟の容態が悪化した報せを受ける。沢山の医療機器が生命線となっている弟は、しかしいつその身体が限界を迎えてしまうか分からない状態に。研究を進める為、代替品の検討や資金繰り等で悠長にしている間は無いと知り酷く焦りを覚えている。

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