タグ： カケスの巣

聖テムズ教会の心優しい聖女。20歳。 孤児なので本来のファミリーネームを知らない。幼い頃の記憶はおぼろげで、自分の名前を知っているだけだった。 かつて自分が助けられたように、迷える子羊を救うことが使命。人助けが好き。 見た感じはどうという事もない普通の若い女性だが、ありえないくらいタフで同時に非常におっちょこちょい。善良で働き者なのだが、階段ではよく転び、裁縫をしようとすればほぼ確実に指に針を刺す。悪気はないのだが、おっかないので重い物や包丁といった刃物はあまり持たせてもらえない。 そんなわけで人よりも怪我をする機会が多そうなのだが、べらぼうに丈夫なので打ち身をしてもアザにならないし生まれてこの方病院にお世話になったこともない。身体が頑健なおかげか本人もなかなかにガッツがある。それでも切り傷だけはどうしようもないことと、恐ろしい感染症などにもまるでうつされないので怪我の手当てや看病には向いている。 教会に拾われる前までは確実に栄養失調だったと思うのだが、不思議なくらいピンピンしていたのでこれも聖ソフィアのご加護か…と周囲に畏敬の念を抱かれていた。 物心ついた時から強い霊感を持っている。ニケにとっては当たり前の第六感なので、人は皆「こう」だと思い込んでた。本人は慣れたもので小さい頃は幻視を周囲に見せることもあったが、大抵怖がらせてしまう為やらなくなった。 そんな体質と生い立ちなので、向こう見ずなわけではないが基本的に怖いもの知らず。どんなことにも基本動じないし痛みにも強い(というか、体が強すぎて痛覚にまでたどり着いていないだけな気もする)。 聖ソフィアからもらったロザリオはいつも首に下げている。ペンデュラムはニケの瞳とよく似た鮮やかな水色で、髪をまとめているリボンの真ん中からぶら下がっている。 修道女は基本的にウィンプルを被るが、ニケは裾をあちこちに挟んだり引っ掛けたりするので例外的に免除されている。

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