タグ： 海も枯れるまで

ミュージカル女優(宝塚イメージです)を目指していて、容姿が良い上に歌、ダンス、演劇の才能にも恵まれて合格間違いなしと思われていた。15才で心臓病を患ってしまう。ほぼ助からないと思われる上に劇団の受験資格は14〜18才であり、助かったとしても受験資格はほぼ確実に失われる。死ぬ覚悟を決め、その前にせめて好きな舞台を観たりして過ごすが、17才のとき長時間の激しい運動は出来ないということだが奇跡的に助かった。資格が失われるまであと1年あるものの後遺症の運動制限や衰えた能力を取り戻すことができず受験せず終わる。そこで病気以前の自分の能力は努力ではなく才能で得たものが大きい、夢だと言いながら才能に胡座をかいて努力が足りなかったと実感。せめてと演劇関係の仕事に就くが、努力して舞台に立つ演者に触れることで自分の力不足を実感。夢があったから才能を発揮できたのか才能があったからそれを夢にしたのか分からない。今やりたい事が分からなくなる。今から努力しても憧れの劇団の受験資格はもうない。死にたいと感じる。 持って生まれたものの最たるものは容姿。それを行かせる夢が届かなくなった今、傷つけてしまう衝動に駆られる。

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