タグ： しらたきさん DX

───ただ一つ、後悔があるとすれば。あの時全てを諦めてしまった事だ。 血煙に曇る視界、薄れて行く意識。僕はあの瞬間、確かに生きる事を諦めてしまった。 自分の体から加速度的に命が失われて行くのを感じながら、僕の意識は切れた─── あの時、最後の最後まで諦めなければ。少しは違った結末を迎えられたのだろうか。 泥土のような後悔は、未だに僕の心にこびり付いている。 ・・・今度は、もう一度だけ生を受けた今度こそは、後悔だけはしたくないんだ。 ──────だから。 「・・・目を覚ませ、ヴラド。」 『────────────待ｯｯｯｯｯてたぜぇぇｪｪｪｪ！！ユーキいいいいぃぃぃｨｨｨ！！！！』 ◆◆◆◆◆ ▼経歴 物心付いた時から孤児院で過ごしており、引き取られた先の家でも両親に疎まれながら育ってきた。 内向的な性格は、常に抑圧された環境から生まれたものだろう。 孤児院にいた頃から一緒で、同じ家族に引き取られた女の子が唯一の心の拠り所だったが・・・ 彼が日常と非日常の境界線を飛び越えたのは、あるレネゲイド事件に巻き込まれた事が切欠だった。 事件発生の原因となった、”血を吸う”という逸話を体現した妖刀のEXレネゲイド。 そしてそれを所持するジャームの手で、彼を引き取った家族は殺されてしまう。 そして、彼の支えとなっていた女の子も、彼自身も・・・・・・ 死の瞬間が迫る中、祐樹の体に異変が起こった。 自分の頭の中に響いた、自分に『生きたいか』と問いかける声。それに答えた瞬間、彼の人生は大きく変わった。 その後身寄りの無くなった彼は、事件を追っていた信楽卓巳に助手として雇われる形で探偵事務所に迎え入れられ、現在に至る。 覚醒の切欠は、定かではない。ともあれ、彼の二度目の生は、奇妙な同伴者と共に幕を開けたのだ。 ▼人物 信楽探偵事務所で信楽卓巳の助手を務める青年。顔に大きな刀傷の跡がある。 口数が少なく、顔の傷跡もあり近寄り難い印象を相手に抱かせがちだが、本人は穏やかでやや内向的、何かと流されやすい難儀な性格。 その一方で、一度請け負った事には最後まで真摯に向き合う責任感と真面目さ、理不尽に対して憤る正義感を持つ。 体内に宿すのは、”ヴラド”と名乗る血液のレネゲイドビーイング。傷口から外に出たときは赤い蛇のような姿を取る。 性格は非常に粗野で好戦的。血でありながら常に血に飢えており、祐樹曰く「品の無い奴」。 時折宿主である祐樹を試すような言動をとるが、本心では祐樹に全幅の信頼を置いており、彼の選択を全て肯定し、全力で応えようとする。 祐樹の好物は生野菜や野菜ジュース。嫌いなものは煮干、チーズ、レバー。 ヴラドの好物は煮干、チーズ、レバー。嫌いなものは野菜類全般。 ▼能力 ブラム＝ストーカーの能力を持つヴラドと、モルフェウス能力を持つ妖刀のEXレネゲイド「紫暮（しぐれ）」を駆使して戦う。 彼自身はオーヴァードとしての能力を欠片も持たないただの一般人だが、 ヴラドの体内からのサポート、そして元より持ち合わせた天性のセンスで並み居るオーヴァード達と渡り合う。 ▼衝動 彼・・・もといヴラドの抱える衝動は「破壊」。 暴走状態に陥った時、ヴラドの能力は一際強く発現する。 血から作られた刃はその鋭さを一層増し、触れるもの全てを寸断する。 ▼対人関係 ・ヴラド：気の置けない相棒。 ・信楽卓巳：自分の雇い主。優秀な探偵として尊敬しているし拾ってくれた感謝もあるが、彼女の女癖の悪さにだけは半ば呆れかえっている。 ・UGN：しばしば仕事で行動を共にする組織。別段意識を向けてはいない。 ・FH：しばしば仕事で敵対する組織。かつての経験から、放ってはおけない脅威と感じている。 ・紫暮：かつて自分を殺した妖刀。レネゲイド化するにあたって『生き血を求める』という逸話を再現しており、祐樹はブラム＝ストーカーの能力を使い制御している。

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