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フランチェスカ・メアリー 愛称として周りにはマリー、マリと呼ばせている。 その弊害か、英名として書類上「Marie」であると勘違いされ「フランチェスカ・真理恵」と登録されてしまっている。 今やあだ名の由来は真理恵から来ているとしか認識されておらず、本人も困っていないため誰も訂正しない。 ちなみに生まれはロシアだがしっかり日本国籍だし育ちも日本である。 ロシア語？まぁ齧る程度には...？ ・特徴表:4>1 酷い火傷痕(元:目つきが悪い)(D)1d6>5 APP-1、【信用】-10% ・特徴表:3>5 銃火器の達人 拳銃、サブマシンガン、ショットガン、マシンガン、ライフルの基本成功率が50%になる 「VOID」 ・秘匿(HO3) 貴方は元公安第一課の刑事だ。 貴方はその能力の高さを活かし今までいくつもの事件を解決してきた。 これまでの功績もあり貴方は周りから信頼を得ている。 任意の<交渉系技能>に+50＞【信用】 炎を見た。 轟々と燃え上がる、自分の家を見た。 炎を見た。 灼熱に溶ける、自分の父親を見た。 地獄を、見た。 飢餓で這い、警報音に泣き叫び、爆音に耳を劈かれた。 その日、かつて「ロシア」と呼ばれたその国は怠惰の決定で消えた。 長期化した戦争は、一つの爆音で終焉を迎えた。 訪れた灰の冬が、幾人もの人生を灼いた。 ウクライナへと鳴らした軍靴は、世界に悪と見做され。 軍事侵攻を行う悪国は排斥され。 「平和」という輪を乱した反逆者は指を指される。 それしかなかった。...勿論、理解などされなかった。 何故そんなことをしたのか？ それを問えるのは、戦地に居ない者だけだ。 そんな問答は食料にならない。 国への批判で寝床は現れない。 テレビの向こうの声では、薬になり得ない。 あぁ、苦しい。痛い。痛い。痛い。 飢餓では眠るように死ぬ事すら赦されない。 臓腑が、痛い。まるで内側から食い破られるような。 あの黒い液体がついた、顔の右側の感覚がない。 脳裏に焼き付いた、もがき苦しみながら父の声で叫ぶ人影が消えない。 少女は、何度も世界に問いかけた。 何故？ どうして私は今こんなに苦しいの？ なんで私は何も食べられないの？ どうして擦り切れる程歩いても誰も助けてくれないの？ ねぇ、なんでこんなに痛い思いをしなければいけないの？ なんで、なんで、どうしてどうしてどうしてどウしてどうしてドウシテ おねがいします。 だれか、 どうか、 わたしをころしてください。 それでも、私は生き延びた。 あの地獄を、私は耐え抜いた。 そうして、「血染めのメアリー(Bloody Mary)」は、血溜まりの中で救助された。 食いちぎられた、屍肉や骨と目が回る程の赤の中で私は見つかった。 あぁ、大丈夫だ。 きっと、あの日々より酷い事なんて訪れない。 偉い人が選んだらしい世界で苦しむのはもう御免だ。 私の道を選ぶのは、私だ。

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