タグ： 正偽のイデア

偽名：佐柄 皓平（さがら こうへい） 一人称：自分 三人称：〇〇さん・〇〇くん ------------------------------------------------- 理想と掲げるものが、人が、多くあるほどに自分の価値を疑ってきた。 憧れが強いということは、それだけ劣等感が強いということだ。 理想が高いということは、それだけ自分の実力が分かっているということだ。 分不相応なものを欲していると分かっている。 それでも。 ------------------------------------------------- 表向きは穏やかで真面目な性格。 好きな言葉は「努力をすれば報われる」。 高い壁であり、困難な目標であった公安警察へと就任し、周囲からも努力家で真面目という風に思われている。 本人もそれを否定せず、努力を称えられれば素直に受け取って、はにかみつつもお礼を言う。 ……表向きは、そういう人間だと思われている。 心の中では、本当に理想とするものに全く手が届かない自分の実力に歯がゆい思いをしており、「努力をすれば報われる」と口にしつつも、では自分が報われる日が来るのかと内心思っている。自分はまだ、理想に手が届いてもいない。 自己評価はとても低いが、しかし、実力のある友人たちのことは素直に尊敬しているし誇らしい。 それはそれとして劣等感はあるため、仲間意識を持ちつつも、どこか一歩退いている。 そういう部分が鼻について、HO2にはあまりよく思われてないのかな……と思いつつ、自分の理想の一つとして、指標であってくれる彼らに安堵感を抱いている、のかもしれない。 「誰かを守りたかった」という想いだけが、強くはっきりとしたものとして自分の中にあった。 その芯を支えるために、とかく人のためにありたいと思い願って、これまで生きてきた。 人のためであり、自分にとっての『理想』として強く存在していた逢坂のようになりたいと。 そんな父親代わりであり慕っていた彼が消息不明となってしまった。 大恩ある彼の無事を信じ、そして何があったのかを突き止めなければならない。 ……そう思わなければ、自身の柱が失われてしまうようで、とても恐ろしい。 （『理想主義者』でありつつ、『理想』に寄りかかることで自分を守っていることには無自覚的。） ------------------------------------------------- 誰かを守りたかった。 災害に遭って、一人になって逢坂さんに引き取ってもらって……それからずっと、漠然と抱えていた。 ――でも、誰を？覚えていない。自分には、そこに関わる記憶がない。 あまりに凄惨な記憶だったのか、『災害に遭い、失い、逢坂に引き取られた』こと以外覚えていない…… それはあまりに不安で、強く揺らめくもので。 だからこそ、自分には心の芯が必要だったんだ。 それが、端から見れば手の届かない理想であったとしても。 分不相応な憧れだったとしても。 https://picrew.me/image_maker/17003

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