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大学3年生。 家族仲は良く、毎日を楽しく過ごしていた。彼女が特に慕っていたのは兄である”天露　奏汰(ｱﾏﾂﾕ　ｿｳﾀ)”である。年は5つ離れているが、妹である渚には激甘の過保護な兄であった。小さいころから兄と一緒に居ることが多く、渚の心の支えのような存在であり、両親もそんな兄妹を見てほほえましい生活を送っていた。 しかし2年前、家族とのお出かけの帰り道に渚以外の家族が殺された。たった数分であった。自分の成人祝いでのお出かけの帰り道に家族仲良く歩いていると前の方から悲鳴が。その悲鳴を聞いた直後には前を歩いていた両親が苦しむように床に座り込んでいた。いや、倒れていた。その床には血のような赤黒い液体が広がっていく。その情景を目の当たりにした渚は正常な判断もできなくなり、声も出せずに固まってしまった。恐らく両親を刺したであろう人物がこちらを向いていることにも気付いている。しかし体は動かない。「あぁ、次は自分の番か」などと考えていたそのとき、誰かに押されたように体は立ち止まっていた場所から離れる。押された方を見ると兄が。そしてその兄も渚を押した瞬間にナイフのようなもので刺されたのか赤黒い液体が腹部から滴っていた。周囲の人間がそれを見かねて救急車や警察に連絡をしてくれたらしい。病院にて家族の無事を祈っていたが、その祈りは届かずに家族は亡くなってしまった。楽しかった、自分の癒しの場であった自宅にはもう誰も帰ってこない。自分が帰ろうが、自分が誰かの帰りを待っていようが誰の声も、姿も見えない。渚は心の支えであった兄を失い、今度は復讐心を支えにして生きている。 イタコの例祭への参加を決めたのは「家族、何より兄に会える可能性があったから。」 ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－ 「見果てのりんぼう」　シナリオクリア 報酬：特徴4-9　暗黒の起源

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