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ワークス/カバー：UGN系列（アクシズや本部も可） 指定設定：大切な人をレネゲイド災害によって喪っている。 生まれ：刑務所 覚　醒：実母に対して無意識で力を行使。殺めたことで自覚。 背　景： 　母が受刑者であったため、刑務所で生まれ、乳児院にいた。 　里親に出され、一般的な幸せで和やかな家庭で暮らした。 　記憶があるのは、里親家庭のため、実の家族のことは憶えていない。 　 　高校に進学した頃、下校中にみすぼらしい女が「母親だ」と詰め寄ってきた。 　「お前だけズルい。幸せな生活を送って。私もそうなるはずだった。お前のせいだ。」 　手首を痛いほどに締められ、床に這いつくばらされ、首を絞められた。 　最期を悟った時、女の動きがピクリとも動かなくなった。 　必死で拘束を振り切ったところまでを彼女は憶えている。 　無我夢中に力を使い、意識が浮上すると、目の前にはぼろ雑巾のように原型を持たないナニカがあった。 　何があったか認識するには、少し時間が必要だった。 　自分がやったのだと自覚するころに、人々に囲まれた。 　明らかに警察ではない大人と同い年くらいの子供たちもいた。 　それが、UGNとの出会いだ。 　 　自分のしてしまったこと、相手との関係性を理解したうえで、 　UGNの説明を聞き、この力で同じような経験をする人を減らしたいと思ったのだ。 　力の研究することで、一人でも悲しい思いをする人を減らすために。 　彼女は自己の力を行使するのは怖がった。 　そのため、技術室の裏方として働かせてもらっていた。 　そこで出会った技術者の[同僚]は兄のように接してくれた。 　 　時が経ち、成人した頃だった。 　[同僚]は、作業があるからと部下を連れて現場へ向かった。 　強い人が付いているから安心して待っていろと言い残して。 　その彼は、不慮の事故(レネゲイド災害)に遭い、二度と帰らぬ人となった。 　 　どうして悲しいことはなくならないのか。 　自分は普通を願っているのに普通の生活もままならない。 　せっかくできた家族も亡くなってしまった。 　 　ただ待つだけで、こんな思いをするくらいなら、ヒトでいたくない。 　一人でも同じ思いをさせたくないとは今でも思っている。 　 　そうか。力を使って、よい世界に導けばいいのだ。 　力を使いすぎて、困ることはない。 　だって、未練はないのだから。 　 　みんなに優しくしよう。彼のように。

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