タグ： 鰯と柊

漆葉拓人(うるしば　たくと) 180cm/23歳/狂信者 「神のご加護を、貴方に」 物腰柔らかで笑みを絶やさない敬語の男。 顔に傷があるためマスクをしている。 食事中などは普通に外すため孤児院のみんなは知っていると思う(一般の相談者は知らない) 筋肉はあまりついていないが食べ物はなんでも美味しく食べる。出されたものはなんでも。 幼少期をネグレスト気味な家庭で過ごす。 掃除なんていつしているのかわからない、大量のゴミ袋と同じ場所で寝る毎日。食事も与えられず水すら自由に飲めない。欲しがれば暴力を振るわれる。子供でありながら敬語を使うことを強要され、その癖が今も染み付いている。 そんな、ある日の夜中。 やかんのお湯が沸く音がした。いつもなら火を止める音がするがなかなか聞こえてこず、おしるおそるキッチンへ起きていく。 沸騰してボコボコと音の鳴るやかん。酒を飲み酔い潰れる母親と。床に溢れるお湯と止まらない火。 咄嗟に火を止めに行くが、運悪くその様子を寝ぼけたままトイレに行っていた父親に見つかる。 濡れた床をみて勘違いした父親は、「そんなに飲みてえなら飲ませてやるよ」と先ほどまで熱されていたやかんをコンロの上から払い除け、拓人の上に落としてきた。 その時の傷が、今も残っている。 そんな生活から救ってくれたHO鰯を信じている。 この世には、生きていてはいけない悪でしかない人というものが存在する。 それを取り払ってくれるのはHO鰯だ。 HO鰯のためにならなんだってする。 この世界で正しいのは、HO鰯だ。 「信じています、教祖様」 「はい、お呼びでしょうか？」

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