タグ： しぃる

中学時代、彼は平凡な生活を送っていました。 そんなある日、同じ学校で先輩に呼び出される 彼は、その先輩の事をよく知りませんでした とりあえず訳も分からずに呼び出された場所に行きました。 その先輩の横には全く知りもしない人が立っていました。どうやら先輩の友人だそうです。 話があると言われ聞いていると、それはどうやら 告白というやつでした。 彼は思春期という事もあり、 嬉しさのあまり、承諾してしまいました。 そこから4か月後 彼女はとある病気にかかっていた事が判明しました。 その病気の名は子宮癌という病気でした。 進行がかなり進んでいたため、早期治療でなら容易に治せましたが、間に合わず薬でなんとか延命するような形でした。 彼は見舞いに通いました。 彼の誕生日の日、 彼女から1枚のCDをプレゼントされました。 「この先、ちゃんと頑張るんだよ」 と、笑顔で応援されてしまいました。 当時、お互いに好きだったアーティストの曲でした。 それから少しして。 ある日、病室を出る時、 「振り向かないで聞いてほしい事がある」 と言われました。 「ありがとう」 彼は泣き顔を隠し、その病室を出た。 振り向きたかったけれど、お互いに泣いていたのが分かったからです。 ですが彼はこの時振り向けば良かったと未だに後悔をしています。 その言葉が彼女と最後のやり取りだったのです。 彼は、彼女がくれたCDを聞きながら、 何日も泣き続けました。 そのCDの曲は、Janne Da ArcのDOLLSという曲だった 今でこそ、狙ってこの曲にしたのか 歌詞の解釈が変わるとこんなに悲しい曲になるのかと彼は今でもその曲を聞くと悲しい気持ちになってしまいます。 そして、高校1年の時、 そんな彼を勇気づけてくれた女性が居ました。 彼はその子に自然に惹かれていきました。 ですがその子は精神病を患っていたのです。 今でいう重度の鬱病というものでした。 彼は、彼女が居なくなってしまう気がしました。 彼女はよくリストカットをしていました。 その事は彼の心に今も深くトラウマとして残っています。 そして、とある日、恐れていた事が起きてしまいました。 炎天下、踏切のカンカンカンという音とセミの鳴き声が響く夏の日。 彼女は彼の手を強く振りほどき、 迫りくる電車に飛び込んでしまったのです。 今でも、その行動の意図は分かってはいません。 彼女だったものがそこら中に散らばりました。 彼は生まれて初めて、何かを見て吐きました。 後日、彼女の親や親せきから、 深く責められてしまい、彼女の葬式にも 参加はできず、ちゃんとした見送りも出来ぬまま 彼はその日から、踏切の音が嫌いになってしまったのです。 今までのことを忘れようと、 女遊びを沢山しました。告白されてきたら全て承諾する。何もかも受け入れる。そう思ったのです。なにより 本気で人を好きになる事が怖くなっていました。 自分が本気で愛した人間は死ぬのではないか。 そんな馬鹿みたいな理由が彼の脳を縛り付けました。 彼が今、生きてる理由は、あの時の 『ちゃんと頑張るんだよ』という言葉だけでした。 ちゃんちゃん♪

※歌詞を引用、及び記載することは禁止となりました(Youtubeや歌詞サイトのURLだけ書くことをお勧めします)。
↑ページ上部へ