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　物静かだが、主に対しての執着心はその人の表面はどうであれ、根がいいだけ高い。また、主のことを守れるようにと、武術の心得がある。 　裕福な家族に生まれた真執。執事を雇っており、その執事がとてもかっこよく憧れて、自分も執事になろうと決意する。 　大学を卒業してからすぐに雇われたところは、あまり裕福な家ではなかったが、小学三年生の子どもが難病にかかっているため、半ば介護という形で仕えていた。初めて真執が雇われたため安い値段ではあったが、自分を必要としてくれる人がいるということがとても嬉しかったため、すぐにそこの家の仕事に就いた。子どもの難病は、小学四年生には亡くなってしまうであろと余命宣告されていた。しかし、執事になり立ての真執は、なんの根拠も責任も持たずに、絶対に治ります。安心してください！　と、言ってしまった。 　そのことは雇い主にとても子どものいないところで怒られ、初めて自分の言葉の責任の重さを痛感した。だんだんと子どもは衰弱していってしまう。しかし真執は、子どもが復帰できたらという考えを捨てずに、小学校の勉強を教えたりしていた。 　ある日、転機が訪れる。完治するかもしれない手術の治験体になるのはどうだ、と提案されたのだった。確率は10％にも満たないが、もしかしたら完治するかもしれない。失敗するとすぐに亡くなってしまう。手術をしなければ1年は生きていける。その選択に家族は後者を選択したが、真執は前者を選択する。雇われている身で、自分の意見を押し通すのはいささか無礼ではあることを承知の上で、説得を続けた。子どもは、真執の頑張りを見て、治験体になることを決意。真執もできることはほとんどなかったが、毎日励ましたり、千羽鶴を作って元気づけたりしていた。 　結果。見事手術は成功し、難病を克服することができた。本人も両親も喜んだが、誰よりも喜んで泣いていたのは真執だったといっても過言ではなかった。　 　体調はどんどん安定していき、退院することができた。大分落ち着いて子どもが病院で一番行きたい、と言っていたところは遊園地だった。家族だけで行ってきてください、といった真執ではあったが、内心はとても行きたがっていたし、家族もそんなことお見通しだったのでもう、真執も家族だよ、ということで皆で遊園地を堪能することになった。 　そして事件は起きた。真執と子どもがトイレに行っている間に通り魔事件が起きたのだった。何とか駆け付けることはできたものの、最後の力で何とか子どもは守ることはできたが、家族は無残に殺されてしまった。やっと家族全員で外に出て遊ぶことができたのに、自分の力が足りず、守ることができなかったと絶望する真執。両親以外に身寄りがなく、母親も父親も殺され、悲しみと同時に、まだ、大切な家族がいると思った。助けてくれた真執だった。絶望している真執に「改めて、僕の家族になってよ」そう真執に言い、真執とその子ども、颯汰(そうた)と共に暮らすこととなる。 特徴表 4-2 方向音痴 【ナビゲート】の基本成功率1％、成長ロール不可 5-5 おおらか　嫌な事をすぐに忘れられる。精神科や療養所での正気度ポイントの回復+1 【AF】 ●青いネモフィラの花束 青いネモフィラの花束、不思議と枯れることのない美しい花。 だれかがあなたたちに向けて贈ったもの。 幸運に+5

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